京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

江戸のファッション

2021年06月16日 | 展覧会

昨日、「集う人々 ー 描かれた江戸のお洒落」が開催されている細見美術館へ行ってみた。
ここではチケット購入前に用紙に名前、連絡先、住まいのあるところ、閲覧時間帯など記入したりチェックを入れ、更に手首での発熱チェックを済ませることになっている。予約制ではないのがありがたい。

〈江戸の人々のファッションセンスを楽しむ〉
四季のいさみ図鑑より2巻。うち8月には、輪になって踊る女性たちの動的な姿、服装、その文様、振り返った顔の表情等々、細かく表現されていて見入った。しなやかな手の動き、身のこなし。姿形の美しさ。小さなものだったが、踊りに興じる女たちの夏の一夜がとても印象に残る一つだった。
江戸前期のものだったが当時の盆踊りって、どんな音頭で踊っていたのだろうか。櫓などは描かれていない。

身分や職種も異なる26人の男女の風俗が描かれたのも楽しめた。
裕福な商家の長男、あるいは主、遊女、後家、出戻り、田舎娘、嫁の悪口を言う姑、あとは何だったか…等々。

朝から、突然の雨に襲われる可能性を耳にしていたので日傘を持つか折り畳みの雨傘にするかで迷った。日差しを避けるのに苦労したが、帰宅途中の7,8分に雨傘の出番がやってきた。
関心が持てたものがもっとあればよかったが、社会風俗をちらっと拝見したに終わった。そうではあっても、ひとつ面白がって、次へ。

著作に当たって、江戸しぐさに関する本をいくつか読んだという小川糸さんが、越川禮子さんの『野暮な人、イキな人』をとても素晴らしいと思ったとエッセイで書かれていた。その中に、「親父ギャグはもともと駄洒落で、駄洒落は江戸時代から続く言葉遊びだ」とあったそうなのだが。
目で見る風俗。京都文化博物館で開催中の「花ひらく町衆文化」などものぞいてみようかという気持ちになっている。
ただ、今日は朝から雨。

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