私とサンちゃんの久々の韓国旅行。
いつもの3泊4日だと、何か忘れ物をした気分ですっきりしません。
「どうせ行くなら最低1週間はいたいよね~。」っと不良主婦の二人^^
サンちゃんの旦那様は、サンちゃんのお願いなら何度もOKだから良いとして
問題はうちの主人。
そこで秘策を考えました。
私「ね~しばらく韓国に行ってないし、せっかく行くならゆっくりしたいから2週間くらいいっていいかしら。」
夫「え~!!2週間!それは長すぎるでしょう。家族はどうするの?」
私「そうよね~。家族のことを考えると2週間はあんまりよね。じゃぁ、仕方ないから1週間で我慢するね~。」
1週間でも主婦が留守するには問題がある日数なのに、最初の2週間にショックを受けた夫は思考力が麻痺、1週間に減ったことになぜか安心して許してくれました。
これ使えますよ
サンちゃんの元同僚のお姉さま方3人と私達の旅行がこれで決定しました。
私がミュージカルをたくさん見たいため、行動は変則的
3人と2人、4人と1人、5人一緒といろんなパターンに分かれます。
1日目は飛行機も到着時間も違うためまるっきり別行動になりました。
(お姉さま方は日本の航空会社、一流ホテル希望のため)
私達の飛行機は大○航空機、13時50分成田発
いつものように愛妻家のサンちゃんの旦那様が休みを取って成田まで送ってくれました。
「コーヒーくらいご馳走しなきゃ。」っと思っていたのに、降りた時つい
「じゃ、行ってきます。」っと言ってしまいました。
サンちゃんも、「忙しいでしょう。早く行ったほうが良いよ。」
だんなさん「・・・・。」
車を駐車場に入れて見送りするつもりだったサンちゃんの旦那様は
寂しげに帰っていきました。
カウンターでチケット交換手続きなどをしていても私は上の空・・・
なぜかって今日はスンウ君が日本に公式初来日する日なんです。
よりによって私が韓国に行く日にこなくても・・・(涙)
「これも家族を犠牲にして韓国に遊びに行く罰かな。」っと落ち込みながらも
一縷の望みを賭けて1階の到着ロビーへ向かいました。
99パーセント羽田に向かうとわかっても、もしかしたら奇跡がおきるかもしれません。
ちょうど12時半頃、ソウルからの便がつきました。
30分、目をサラのようにして探してもスンウ君の姿はとうとうゲートに現れず・・
自分たちの搭乗時間になったのでとぼとぼ出発ゲートに向かいました。
(成田空港 クリスマスディスプレー)
フライト中もぼんやりする私。
こんな時サンちゃんはとても優しくて頼りになります。
「明日、午後から金浦空港に付き合ってあげるから行こう。」
とってもありがたかったのですが、空港で一目スンウ君に会うために
サンちゃんの貴重な数時間を無駄にしては申し訳が無いので断りました。
それに今晩はずっと楽しみにしていたミュージカル「アイーダ」が見られるのです。
気分を切り替えてスンウ君の訪日のことは忘れることにしました。
午後4時15分、仁川空港に着きました。窓の外を見ると薄く雪が積もっていました。
これから私達の1週間の韓国タイムのはじまりです。
寒くないようにコートの前ボタンをしっかりとめ、今夜からお世話になるイェイニネハウスに向かうため、最寄バス停の景福宮行きのバス停を探しました。
空港で荷物がなかなか出てこなかったり、道路が少し混んでいたこともあって
景福宮のバス停に降りたのは7時少し前。
イェイニネゲストハウスのウンベイさんが寒い中バス停に迎えに来てくれていました。
タクシーに乗ってゲストハウスに向かったものの「アイーダ」の始まる8時に間に合か気が気ででありません。
「アイーダ」は駅三(ヨクサム)駅近くのLGアートセンターで上演されています。
景福宮駅からだと乗り換え時間もあるので40~50分、ぎりぎりです。
タクシーの運転手さんに「荷物を置いたら折り返し乗るからまっててください。」と頼むと、ウンベイさんが、「二人の荷物は私が運びますからこのまま行ってください。」っと言ってくれました。
1週間分の荷物がギューギューに詰まったスーツケース・・自分のを1個運ぶだけ大変なのに、小柄なウンベイさんが2個も持てるとは思えず遠慮しました。
「大丈夫ですから。どうぞ行ってください」と私達の肩を押す優しいウンベイさん。
ウンベイさんの優しさのお陰で、念願の「アイーダ」を観る事ができました。(感謝)
韓国観光公社情報 アイーダ公式HP
LGアートセンターに着いたのは7時45分ごろ
ミュージカルは8時開始なので、間に合ったと思ったのですが!!!
当日券売り場がもう閉まっていました。
なきそうになっていたら、日本語の上手な女性が係りの方に頼んでくれて(電話してくれた)無事にチケットを買うことが出来ました。
先月観客が十万人を超えたということでチケット割引のキャンペーンをやっていたのですがまだ続いていたようでB席55000Wが40000Wになっていました(安い!)
私達が入ったときは始まって少したっていて、すでにアイーダが奴隷になってエジプトにつれられてきていました。
そこからの休憩を挟んでの2時間、素晴らしすぎてため息つきまくりでした。。
舞台・美術・音響・照明・衣装・音楽、どれをとっても最高です。
さすがDisney! レベルが高い!!(制作費120億W 舞台・衣装は向こうで使ったもの)
主演の3人オク・チュヒョンさん、イ・ソクジュンさん、ペ・ヘソンさんがいい!!
ミュージカル「アイーダ」は、アイーダとラダメスが主演で、女王アムネリスは助演と思っていたので先日のヘソンさんの主演女優賞に???だったのですが舞台を見て納得。
我がままで気ままだけれど可愛くて、でも凛として気高い女王アムネリス役のヘソンさんは存在感があってはまり役!!
ラダメスが自分を愛していないことを知っていながらブーケを被るシーンは痛いほど悲しみが伝わってきて涙がとまりませんでした。
ネットで「土曜の夜の熱気」などを見て、上手な女優さんだと思っていましたが、どの作品より輝いてみえました。
そして敵国という障害にもかかわらずお互いの愛を抑えられないアイーダとラダメス役のオク・チュヒョンさん、イ・ソクジュンさん、も~う最高でした(涙)
オク・チュヒョンさんはこの作品がミュージカル初出演、しかもミュージカル大賞の基準になるのが8月末までの作品ということで、締め切りまでわずか3回の出演で新人女優賞を獲得しました。
「ミュージカルをずっと頑張ってきた人がかわいそう。歌はうまいけれど演技は・・。」っと反感を持つ方も少なくないようです。(韓国の友人の話)
でも、彼女の歌唱力は半端でありません。演技力も8月から演じているので私達が見たときには違和感を感じませんでした。
前にスンウ君のNHK出演ビデオの中で演出者の方が「人には器がある。ずっと下積みの~」と話されているのを思い出しました。
彼女はまさしく大器なのです。
そしてラダメスを演じたイ・ソクジュンさん。
「若きベルテルの哀しみ」のアルベルト役を見て以来ファンだったので生の姿を見られて幸せでした。
しかも想像以上に歌がうまくて演技にもキレがあって素敵!
イ・ソクジュンさんのラメダスが観たくて駆けつけたので大満足・大感激でした。
イ・ソクジュンさんを格好いいというと、韓国のミュージカルに詳しい友達が
笑うのですが、誰がなんと言ってもイ・ソクジュンさんは素敵です!!
「アイーダ」は、情緒があって、躍動感にあふれ、全体的に物悲しいのに、笑えるシーンもあり、アンサンブルもすばらしくて歌も踊りも最高だし・・・。
布を使った演出がすばらしくてうっとり、そして最後の終り方が鳥肌物なんです。
本当に最高のミュージカルでした。。(いくら褒めても褒めたりない。)
しかも、俳優さんたちのカーテンコールが終った後、挨拶しているオーケストラの指揮者を見たら、パク・カルリンさん!!!
本当に大満足のミュージカルでした。
あまりのすばらしさに余韻が大きくて、いつもなら寄り道をするところ胸がいっぱいでまっすぐ宿泊先に帰ったくらいです^^
終った後、プログラムなどを買っていると先ほど親切にしてくださったスタッフさんがいたので少しおしゃべりしたのですが(制作会社シンシカンパニーの方でした。)
この方も親切でとってもいい方!
「また観にきます。」と約束してお別れしました。
「アイーダ」練習風景&出演者インタビュー 動画ニュース
「アイーダ」舞台 動画ニュース
☆もう一人のラダメス役のイ・ゴンミョンさんは5月6月に日本公演されたミュージカル「ギャンブラー」のギャンブラー役の方、今年のミュージカル大賞の主演男優賞にノミネートされた実力者です。
ミュージカル「レント」で沢山のファンの心を掴んだそうです。
この映像にはあまり出ていませんが同じく日本公演に来てジジ役を好演したキム・ホヨン君のメレブも印象的でした。
楽しくミュージカルを観られたのは、私達の荷物を引き受けてくれたウンベイさんのお陰!本当に優しくて素敵な人です!
駅から歩いて帰ったので体が冷えていたのですが、初めて体験するオンドルは足元から暖かくて最高、部屋は清潔でいろんなものが揃っているし、コーヒーやお茶も自由に飲めるようになっているし、ここを選んでよかったと心から思いました。