父に同意を求める

毎日、顔のマッサージをしていて、「なんか、変。」という感覚に陥ることが出てきました。
どうも、頬っぺたの皮膚が垂れ下がっているような感じです。
体重的には、あまり変動がなく、体系も変わっていません。
しかし、どうも頬のあたりが、ゆるゆるになっているのです。
自分一人で悩むのが嫌だから、父に、「私、なんか、痩せてきてない？」と聞くと、「なんか、痩せてるような、気もせんでもない。」と、どっちともつかずの返事が返ってくるのです。
しかし、自分の皮膚の垂れ具合は、自分でわかるのです。
つい最近までは、マツコ・DXさんのように、ぎゅっと詰まった皮膚をしていたような気がします。
それが、タルンタルンのブルドックのような感じがします。
「やばいんじゃないの。」と、震えがします。
よく見れば、母のほうが若く見える気がしないでもないのです。
「とうとう、自分にも皮膚の衰えが来たか。」と、思うのです。

父は、別段、気づいてないように、新聞に目を落とし、細かい字を拾っています。
私一人が、鏡を見て、世をはかなんでしまって、一時間が経ちました。
「痩せたんじゃなくて、たるんだのよ。」と、鏡の中の私が嫌な笑い顔でつぶやくのでした。