ポテトのポテト日記

家族の幸せを願う平凡なポテトの日常生活です

三升漬の思い出

2011年09月27日 | 家族

最近 お邪魔させていただいている emicoさんのブログに 

三升漬 のことが出ていました。( http://ameblo.jp/emico1958/ )

 

三升漬は

こうじ 1升

南蛮 1升

醤油 1升

で 作るので 三升漬 というのだそうです。

 

そんな説明をしてくれたのは いまはもう天国に行ってしまった 夫の両親です。

ばあちゃんは 料理が上手で 季節季節のものを それはおいしく仕込んでは 

お友達に配ったり 私たちにくれたりしていました。

この 三升漬はもちろん、ウドの酢味噌合え とか フキの煮物とか‥‥絶品でした。

 

ばあちゃんが死んで じいちゃんは一人暮らしになりました。

でも 同じ敷地に 私たちの家が建っていましたので

おかずを運んだりして 毎日 顔は合わせていました。

 

じいちゃんは 何を思ったのか 三升漬を作り始めました。

しかも そのとおりに  こうじを1升 南蛮を1升 醤油を1升 使いました。

なので すごくでかい ガラスの容器に すごい量の三升漬です。

じいちゃんは そのすごい量の三升漬の容器をなでながら

「いっぱい作ったから なんぼでも食べていいよ」と ニコニコ 上機嫌です。

私は 「いったい、何百年分の三升漬かしらねー」と 笑うしかありませんでした。

 

ある日 突然じいちゃんは死にました。ヤンチャクチャボーズなじいちゃんでした。

そのあと 色々な後片付けが忙しい中

じいちゃんが作った三升漬の大きな容器が 戸棚の下に大事にしまってありました。

ほとんど減っていませんでした。

私も 一度も食べていませんでした。

 

私は思いました。

じいちゃんが 三升漬を作ったと ニコニコしていた夜に

その三升漬の大きな容器を 食卓テーブルに どーんと飾って

ご飯を たくさん炊いて 

じいちゃんと息子たちと みーんなで 

「じいちゃんの作った三升漬はおいしいねー」って 食べてあげればよかった‥‥

そうしたら じいちゃん うれしかっただろうなあ‥‥って

 

なんでも 大切な事は あとになって 気がつくのです。

 

ときどき スーパーの三升漬の小瓶を買ってきます。

どんなに 食欲がないときでも 三升漬ですと ごはんがのどを通ってくれます。

コメント (8)
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