「あれがほしい」
「ガマンしなさい」
冬、庭の木のにミカンを刺していたら、いろいろな鳥が来た。
ガラス窓に仕切られて、三メートル弱。
ネコは「カッカッカッ」といったりするけれど、鳥のほうは気にも留めずに、ついばんでいる。
庭に出ると、ネコはその木の下にうつぶせて、待機。
まあ、一応、鳥の来るところと記憶、認識は出来るようだけど。
さすがは、ネコ頭。
ドンッと陣取っていたら、鳥は来やしない。ということは、考え付かない。
で。
いつまで経っても、待ちぼうけ。
かわいいネコ頭ではあります。(^ ^ ;
猫って、ガラス越しでも身構えている。”今夜は焼き鳥ですか?"と聞いても獲物を持ってきたためしがない。(せいぜい、雨樋に落ちていた、天然羽でできたバトミントンの羽ぐらい。どろんこで一同、あーカーペットが・・・。)
それは、いつだって、ネコの足元です。
おネコさまの足元に、自動エサやり機が落としていくのです。
ちなみに、自動トイレ掃除機と、自動オモチャもあります。
以前いたネコは、スズメを三回捕まえてきました。焼き鳥には、ちょっと、できませんでした(--;
ヤモリ(カベチョロ?)は、よく捕まえてくるけれど、これも、黒焼きには、ちょっと…
吾が同居猫は食べ物はカリカリと決めているらしく人間のなにか食らうを見ても変なやつとしか思えないようで大変楽です。
ただもし病気になったらどうしよう、とは思いますね。以前別のネコで雲丹で生き返ったのがいます。そんなテが使えない!
我が家のネコは、スズメを捕まえると、玄関ドアの前で、変な声で鳴いて知らせていました。見せに来た時は、褒めなきゃいけないのだそうですが。
我が家は、一匹はカリカリと缶詰。もう一匹は、その他にお刺身にサカナにささみ。それも少しづつ。しかも、きのうは食べたのに、今日は食べないという、困ったちゃんです。
病気になったときは、大好きなものを食べさせて…なのですが、いったい何を食べさせたらいいのでしょうねぇ。雲丹?
ああ、雲丹って、なんでしょう。
十年近く前まだ私が給料を頂いている頃です。
ノラの母親が私の家で5匹の子を産み、その中に
こいつはウチで飼いたいなと思わせる美少年がいました。気は強かったけど。
ところが6ケ月くらいで急に元気がなくなりドンドン食欲が落ち、ついには何も食べなくなってただじっとしているだけ、という日が続きました。病院で点滴か注射か、と思いながらも何とかご馳走で、とリッチなスーパーのサワラの刺身(=大好物)などを色々やってみても駄目です。
そんなとき、勤めの会議が深夜になり高い寿司屋の折りをもらったのです。一そろい順に試すと、なんと雲丹を食べたのですね。
「これなに?」
ネコはウニを食べないと聞きますが、彼は食べた。
あとは薄皮をはぐように元気になっていったという、人から聞かされればウソだといってしまいそうな、でも実話です。
雲丹の栄養がどうとか言うよりも、自分の口で食べる、というのが、何より回復にはいいですね。
ステキな話です。
いいタイミングでお寿司が出てきて、それをネコに食べさせてみて…。自分が食べるより、ワラにもすがる思い、神にも祈る気持ちで、ひとつづつ差し出して…。
ネコバカって、涙が出るほど、ステキです。