ユグドラ旅情

方向性が見えない

黄金の太陽-漆黒なる夜明け-クリア

2010-10-30 05:28:19 | 雑記
 発売日前日に手に入れる事が出来、3日程でクリアした。クリアタイムは24時間、平均レベルは45程度だった。思いのほか短い。私は開かれし封印、失われし封印からのファンで、旧作も何周もプレイしたぐらい好きなシリーズだが、前作で感じた楽しさは今作でも息づいている。

 先ずストーリーだが、基本的にお使いゲーであることは変わらない。キャラクターの会話の展開は冷静に考えると可笑しなものが多く、相変わらずカタカナ語が突然出てきたり、脈絡のない話があったり、回りくどかったりと前作と同じ傾向が見られる。所謂高橋節である。

 その点、重厚な物語を求める人には向かない。空の軌跡や零の軌跡とは魔逆に近いと云ったレベルだ。だが、昔からあるフラグを回収していくタイプのRPGであることを割り切り、適当に流しつつ見ていけば十分面白いレベルだろう。頭をからっぽにして楽しみたい。

 今作で全ての伏線は回収されていない。前半に出てきたエナジーホールは最後まで放置。この作品の世界であるウェイアード全域に行けない。明らかに次回作を意識していると云える。数年以内に出てくれれば問題ないのだが、8年待ったのだからもうすこしきちんと終えてほしかった感もある。

 続いて戦闘だが、良好なBGMと併せグラフィックもDSにしてはかなり頑張っていると云えよう。エナジーや武器必殺技のエフェクトは格好良く、召喚も美しい。テンポもボタン押しっぱなしで早くなるし、元々遅い方ではないですからストレスは少ない。エクシズ・フォルスやセブンスドラゴンなみか。戦闘は雑魚は温め、ボス戦は歯ごたえがある。ボス戦だと召喚を積極使用しないと辛い。

 ダンジョン内のエンカウント率は低いが、ワールドマップは若干高めに感じた。エンカウントを避ける「プルーフ」を後半多用した。世界異変後は特に敵がうざったいので、戦闘回避は重要。

 BGMははっきりと桜庭節が感じられる。旧作と少し傾向が違うし、生おんっぽさも減少しているように聞こえるが、全体的に雰囲気に会ったものとなっている。ただ、世界異変後のBGMに少しげんなりした。気分が乗らぬ。

 謎解きは、今回も適度な歯ごたえで、所謂パズル問題のような仕掛けもところどころあるが、今作で登場するとあるエナジーにより「未来を予見」する事が出来る為、使用するエナジーで迷うことは少なお。前作と違い、エナジーの効果範囲が360°になったことから、最初戸惑った。が、親切な仕様になっていることに直ぐに気付かされる。正面に立たなくてもいいし、使用できない場合はEPを消費しないためだ。

 今作の最大の問題点としてあげられるのは取りこぼしのフォローが無い事。前作では、ストーリー上いち時期戻れない地域があっても最終的には全ての場所に行けたが、今作ではストーリーの要所要所で行けない場所がるのである。つまり、ジンやアイテム、複合召喚を取り逃すと、取りに戻れない。

 速度重視でクリアした為取りこぼしが結構多かった。ジンも地は18体中13体しか集められていない。前作まで通り戻れると思っていたので結果的に裏切られた形だ。不快に思っているわけではないが、前作までの仕様の方が良かったのではないかと思う。 

 現時点で戻る手段が見つけられていない、と云う可能性もあるが、行けない地域が残存すると云うのは覆らないかと思う。テレポートのエナジーが手に入ると云う情報もあったが、デマゴギーのようだ。

 総評としては、DSでオーソドックスなRPGをプレイしたい方はお勧め。難易度は高くは無いので詰むこともない。前作経験者ならば間違いなく買い。桜庭充のBGMを求めるなら買い。DSで派手な戦闘を見たいのなら買い。ストーリー性を重視する人には残念ながら、合わないかと思います。

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