ユグドラ旅情

方向性が見えない

【ブレイズ・ユニオン】クリアしての感想【クリア】

2010-05-30 22:25:16 | ブレイズ・ユニオン
 発売日に手に入れたものの、金・土曜日はあまりプレイしていなかったので今日クリアした。プレイ時間は16時間強と云った処だろうか。ストーリーは何故だかユグドラ・ユニオンにつながるエンディングではなかったが、これもまた可能性としては良いのではないか、と思えるものであった。

 上記の理由により、ストーリーに就いては深く突っ込んだ話は出来ないが、ゲームとしての感想を書いていきたいと思う。ネタバレはあまりしないが、嫌う人はここで読むのを止めた方がよいかと思う。






 さて、実際にクリアしての感想だが、以前書いた記事と大して内容は変わらない。難易度に関しては全編を通してそこそこのものであった。無論、これはノーマルモードでの菅野スであり、ハードモードをプレイしての感想ではないことに留意されたい。

 前作に比べて、エンディングまでが短めの為、カードが育たない(そもそも5000でカウンターストップする)し、ユニットもステータスカンストはしない。勿論、狙えば届くだろうがユグドラ・ユニオンでのミラノのように、簡単にALL6に届くようなユニットはいない。

 そのため、キャラクターの性格分けがなされ、ミラノやユグドラの無双っぷりを想起させるようなユニットはいないと云って良いだろう。これはMBPの仕様変更にも拠ると思う。前作ではランダムで小星が1ないしは2上昇したが、今回は基本的に士気最大値が300上がるかフィールドごとに定められた能力値が1上がるかぐらいしかなく、耐久度が上がって能力が上がらず、と云った場面が多かったのである。

 カードもプレイによって大きく変わり、私の場合はブリザードなどが手に入らなかった。前作の能力が偏りがちな点が改善されている、この点は良い調整ではないのかと思う。

 肝心の難易度だが、前作に比べて全体の難易度は低下していると思う。だが、前作だと苦しいBFと易しいBFの差が激しかったが、今回は平均した難しさだったように感じた。例えるならば、前作は山と谷の山脈。今作は台地、と云った処だろうか。決してやさしすぎるわけではないが、アイテムを積極的に取らなくても平気であったし、メダリオンは最終面で35個余る始末。レベルアップと大気による士気回復があるとはいえ、士気面で困ったことはなかった。

 ユニット個人個人に話を戻すと、序盤は敵との相性の悪かったガーロットもチャリオットを手に入れるころから躍進を始め、終盤には主人公の貫録を見せてくれた。シスキアはスティール訳としては扱いづらい面もある。あくまで斥候として敵の戦力を削ぐ目的では役立つが、ミラノのように盗んで勝つ、と云った行為は若干目難しくなっている。

 発売前には何かと心配されたジェノンだが、敵ハンターが厄介になった(地形と時間帯の優遇)為に活躍。そうでなくても能力が優秀で、剣スキルカードも使いやすくなっているので終盤まで1軍でいられた。メデューテは自軍に少ない斧ユニットとして使う場面が多く、期待にもこたえてくれたが、ミラノと同じ感覚で使うと負けることが多い。ATKが低めのせいだと思う。

 アイギナは能力としては平凡だが、上で書いたように剣スキルが優遇されているので使えないことはなかった。ユニオンを組む際にも十字は便利である。パメラはコーマカルマを手に入れると恐ろしい力を発揮する。何しろ、前作ではPOW1300だったものが今作では2500の状態で手に入る。カードPOWが全体的に低めなので2500と云う数値は即戦力になる。彼女一人で突っ込んでも相当な打撃を与えられるのが良い。

 と、ユニット感想はこのようなところか。他にも勿論仲間になるが、ルートにより加入ユニットが変わってくるので、今は控えておく。上にも書いたが、個性訳がなされているので使えないユニットはあまりいない印象だ。

 今まで中身の話をしたが、次に構造の話をする。要はシステム面だ。

 システムは便利になった個所もあるが、不便になったところもある。それは、ステータス画面で、戦闘中確認がほとんど出来ないので、スキル使用に戸惑う場面も。そして、相変わらずだが出撃前の敵ユニット確認が出来ないのが辛い。出撃編成前の敵を覚えてかかると云う記憶ゲームになってしまうのは直してほしいところであった。但し、ユニット出撃順番が確認できるようになっているのは良い変更点であったと思う。

 ユグドラ・ユニオンのおもちゃ的なごちゃごちゃさと、ブレイズ・ユニオンのおしゃれなデザインとどっちを取るかは好みにもよるが、情報量としては前作の方が優れているかもしれない。これは伊藤氏のデザインセンスに拠るものだろうと思う。

 このデザインが、ストーリーにも影響を与えていると思われるのが面白い。前作では、製作ノートを見る限り、BFを作ってからストーリーを嵌めこんでいると思われるが、今回はその逆だと思う。その為、話としては今回の方がスッキリした印象だ。ストーリー担当が松村氏からアールフォースに変わったせいもあろうが、一筆書きのように進んだ前作と各所を色々回った今作とではストーリーの作りも違うと思われる。



 と、以上がプレイした感想になる。ユグドラ・ユニオンと云う下地があったからこそ、無難にまとまっているし、正史でなくてもなかなか面白いストーリーであった。ストーリーでは今作に軍配が上がるだろう。そして、ゲームそのものに関しても、安定した内容で矢張りSRPG好きにはお勧め出来る内容だと思う。

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