京都の景観規制導入の是非を巡って、議論が華やかだった頃、
テレビで、ある評論家が、京都には、中心部を流れる鴨川と、三方を囲む山々があれば、市中がどれだけ開発されようと、京都は京都であり続ける、発言していた。
その方が、京都には、それさえ在ればいいという、鴨川や東山などの峰々が見えにくくなってきたからこその、景観規制だから、
論理が破綻(矛盾)していないでもないが、
京都という街にとって、鴨川と、三方を囲む山々こそが本質的、という趣旨には、賛成だ。
SUIKO BOOKSに、横山健蔵さんという、京都生まれのカメラマンの方が、そんな鴨川を、さまざまな角度から撮った、「京都・鴨川」という写真集がある。
京都 鴨川 (SUIKO BOOKS) 価格:¥ 1,050(税込) 発売日:1997-09 |
この写真集には、鴨川の源流の1つとされる「飛龍の瀧」のある、志明院や、雲ヶ畑川から、鴨川と桂川が合流する、羽束師橋付近まで、鴨川の流れに沿って、さまざまな季節、さまざまな時間の、鴨川沿いの風景、がおさめられている。
(収録されている写真)
桜の半木の道の昼と夜、ライトアップされた夜桜の半木の道、鴨川を前景にした秋の北山遠望、同じく比叡山雪景、糺河原、ライトアップされた山紫水明処、桜の岡崎疎水、三条大橋、本能寺放生会、友禅流し、ライトアップされた南座、鴨川納涼など