京都とパリ、両都市に共通するところは、数多くあるのだろうが、カフェ文化の発達した街、という点も、その1つだろう。
そして、パリのカフェ、と云った場合にも、想い浮かべるものは、これまた、人それぞれ様々だろうけれども、
私が、真っ先に、想い浮かべるのは、なんといっても、ヘミングウェイの、「移動祝祭日」、という小説。
移動祝祭日 (新潮文庫) 価格:¥ 620(税込) 発売日:2009-01-28 |
この作品は、ヘミングウェイが、アパートとカフェを往来し、執筆に励んでいた、まだ無名だった青春の日々を、最晩年になって綴った、回想録。
若き芸術家たちのタムロする、1920年代の、パリのカフェの雰囲気と、
それを心から懐かしむヘミングウェイの気持ちが、実によく描かれている。
(→その意味で、永遠の青春小説、と云ってもいいと想う。ただし、本書の執筆直後に、ヘミングウェイは、猟銃自殺を遂げるのだが、自殺を前に、人生最高の日々を回顧した、このノーベル賞作家の心中を考えると、やりきれなくもなる)
ところで、学生時代、京都の喫茶店で、私が繰り返し読んだのは、福田陸太郎さん、という方の翻訳だったが、
最近、高見浩さん、という方の新訳が、新潮文庫から出たらしい。
なんとも懐かしい、この小説、三十数年振りで読むとするなら、やっぱり、場所は、京都の喫茶店 ???
ちょうど今朝、パリを舞台にした映画「モンテーニュ通りのカフェ」を見てきました。パリの洒落た伝統のある風景と、そこで生きる人々の生活を、それぞれ切りとった、人が生きることは尊いことだと思えるような、しみじみと良いお話しでした。
京都にもパリにも、私には、お気に入りのお茶をするためのお店があるのですが、東京にはまだ、ここっ!と決まったところができないのです。
以前、拙宅のある、骨董通りに、PAPAS Cafeという、なかなかシックないい喫茶店があったのですが、昨年12月に道路ができる、というので閉店になってしまいました。
あれば、多分、こんぐ様お気に入りのスポットになったと思いますが‥‥。
東京にも、文京区などで、シブイ喫茶店を見つけることはありますが、なにぶん、東京は広く、京都と違って、どこへでも歩いていける、というわけではないのが、難点ですね。
東京探訪の際、いい喫茶店を見つけられましたら、教えてください。
京都生まれ、京都育ちの ayachin と申します。
なんだか、私よりは京都のことお詳しいので、ちょっと気が引ける思いですが、
この記事にまつわるトピックを、TBさせてもらいました。
ひょっとして、もうすでにご存知だったかもしれませんが、
よろしければ、お読みになってくださいませ。
コメントありがとうございます。
クレモンティーヌさんが、京都市名誉親善大使になられているとは、知りませんでした(どなたの好みでそうなったのか、興味津々ですね)。
ブログ拝見させていただきましたが、ayachin 様は、角田光代さん、お好きなんですね。
私、「古本道場」しか読んだことはないのですが、以前から気になっていましたので、少し読んでみたいと思います。
それにしても、ayachin 様、多趣味ですね。
私も、京都に移住してきましたら、京都サンガFC応援したいと思っています。
競馬のことなど、色々、教えてください[E:happy01]