今の私の京都という街に対する想いや距離感、にピッタリの、一冊の京都本(京都案内)がある。
それは、イタリア・ルネッサンスの研究者で作家の、澤井繁男(さわいしげお)さんが書いた、「京都の時間。京都の歩きかた。」(淡交社)という本。
京都の時間。京都の歩きかた。 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2006-04 |
京都に26年住んだという著者が、京都の想い出の場所を歩いて綴った散文集で、
通常の京都本や京都案内と違って、場所の選択は、あくまでも、一人称でなされていて、それがいいのだ。
「場所の選択は、私と関わりのあるところ、かつてあったところ‥‥‥。そこには、私の時間があり、私と思い出を共有した人の姿や息づかいが漂っている」
どの文章も、人生という時間の堆積によってしかもたらされない芳醇さ、に満ち満ちていて、
読んでいると、澤井さんが京都で過ごした時間が、あたかも自分(読者)の「京都時間」であるかのように、懐かしいもののように思えてくるから、不思議だ。
(本書の内容~前半~)
- 梨木通から大原口突抜町に行く
- 妙心寺大通院をのぞいてみれば
- 上御霊前通界隈
- 半木の道、ぬくもりの残るところへ
- 水息吹くサワラ(木ヘンに甚)木町通
- かぐわしき郷、市原野
- 真如堂から黒谷へ
- 岩倉川に沿って
- 山の内のかくれ路
- 裏寺町通をさまよえば
- 御蔭通、下宿探し
- 大宮通、ぶらり
- 壬生・坊城通、辿る
- 京都駅前界隈
- 吉田東通、ふたたび
(「その2」へ続く)
おもしろそうな本ですね。捜してみたいと思います。
この本、写真も結構載っているのですが、押さえの効いた、なにやら映画の回想シーンのような、郷愁や既視感を誘う、不思議な写真ばかりで、なかなかいいですよ。
S&Yさまも仰る通り、写真もなかなかいいですよね !
それから、Ads by Google 私も、いろいろ画面を変えて試してみましたが、本当に広告の内容がクルクル変わって面白いですね。海外のホテルや不動産の情報なども出てくるなど、思いがけない出会いがあります。
私も、「御蔭通、下宿探し」、大好きです。この一文を読むと、三十数年前、大学の入学が決まって、北白川で下宿を探し回った時のことを思い出します。
Ad by Google面白いでしょう。アマゾンの方はこちらで選んで貼り付けるのですが、グーグルの方は、記事のテーマに関連した広告が、むこうから送られてくる、といった感じで意外性があり、興味が尽きません。
記事はカテゴリ選択したままよりも、さらに個別記事を選択し表示させた方が、広告はよりドラスティックに変わり、面白いですよ。お試しください。