老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

京都の時間。京都の歩きかた。(その1)

2009年02月18日 | 記憶のなかの京都 (昭和40・50年代)

今の私の京都という街に対する想いや距離感、にピッタリの、一冊の京都本(京都案内)がある。

それは、イタリア・ルネッサンスの研究者で作家の、澤井繁男(さわいしげお)さんが書いた、「京都の時間。京都の歩きかた。」(淡交社)という本。

京都の時間。京都の歩きかた。 京都の時間。京都の歩きかた。
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2006-04

京都に26年住んだという著者が、京都の想い出の場所を歩いて綴った散文集で、

通常の京都本や京都案内と違って、場所の選択は、あくまでも、一人称でなされていて、それがいいのだ。

「場所の選択は、私と関わりのあるところ、かつてあったところ‥‥‥。そこには、私の時間があり、私と思い出を共有した人の姿や息づかいが漂っている」

どの文章も、人生という時間の堆積によってしかもたらされない芳醇さ、に満ち満ちていて、

読んでいると、澤井さんが京都で過ごした時間が、あたかも自分(読者)の「京都時間」であるかのように、懐かしいもののように思えてくるから、不思議だ。 

(本書の内容~前半~)

  • 梨木通から大原口突抜町に行く
  • 妙心寺大通院をのぞいてみれば
  • 上御霊前通界隈
  • 半木の道、ぬくもりの残るところへ
  • 水息吹くサワラ(木ヘンに甚)木町通
  • かぐわしき郷、市原野
  • 真如堂から黒谷へ
  • 岩倉川に沿って
  • 山の内のかくれ路
  • 裏寺町通をさまよえば
  • 御蔭通、下宿探し
  • 大宮通、ぶらり
  • 壬生・坊城通、辿る
  • 京都駅前界隈
  • 吉田東通、ふたたび

(「その2」へ続く)

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4 コメント

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この中に時々散歩に行く場所もあります。 (ひいらぎ)
2009-02-18 20:33:51
この中に時々散歩に行く場所もあります。
おもしろそうな本ですね。捜してみたいと思います。
返信する
ひいらぎ様 (S&Y)
2009-02-18 21:06:55
ひいらぎ様
この本、写真も結構載っているのですが、押さえの効いた、なにやら映画の回想シーンのような、郷愁や既視感を誘う、不思議な写真ばかりで、なかなかいいですよ。
返信する
私も、この本、持っています。本というのは、一度... (ゆきこ)
2009-02-19 06:18:17
私も、この本、持っています。本というのは、一度読むと、なかなか読み返すということはしないものですが、この本は別。「御蔭通、下宿探し」や「吉田東通、ふたたび」の章は、何度読み返したことか。
S&Yさまも仰る通り、写真もなかなかいいですよね !
それから、Ads by Google 私も、いろいろ画面を変えて試してみましたが、本当に広告の内容がクルクル変わって面白いですね。海外のホテルや不動産の情報なども出てくるなど、思いがけない出会いがあります。
返信する
ゆきこ様 (S&Y)
2009-02-19 10:09:21
ゆきこ様
私も、「御蔭通、下宿探し」、大好きです。この一文を読むと、三十数年前、大学の入学が決まって、北白川で下宿を探し回った時のことを思い出します。
Ad by Google面白いでしょう。アマゾンの方はこちらで選んで貼り付けるのですが、グーグルの方は、記事のテーマに関連した広告が、むこうから送られてくる、といった感じで意外性があり、興味が尽きません。

記事はカテゴリ選択したままよりも、さらに個別記事を選択し表示させた方が、広告はよりドラスティックに変わり、面白いですよ。お試しください。
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