今日、久し振りに、神保町に出かけた。
地下鉄半蔵門線の神保町の駅から、地上に出ると、靖国通りがいつもより華やかだ。
なんだろう、と思って、よく見ると、通り沿いに、10月27日から始まる、「神田古本まつり」の幟が、立てられていた。
「神田古本まつり」とは、駿河台下から専大前交差点まで、靖国通り沿いの歩道に、延々と、ワゴンや書棚が並べられる「青空掘り出し市」(「本の回廊」と呼ばれる)のことで、
この期間中、神保町界隈では、東京古書会館で開催される「特選古書即売会」(10月31日~11月2日、東京古書会館で開催)や、
新刊書店や出版社による「神保町ブックフェスティバル」(11月1日~3日、すずらん通り)など、
さまざまなイベントが行われる。
神保町というのは、機能的な街で、普段は、あまり見栄えがするという街ではないが、「神田古本まつり」の期間は、
夕暮れ時になると、裸電球の橙色の列ができて、なにやら、縁日の夜店にでも来たような、独特の風情があって、私の大好きな催しの1つだ。
今年は、10月27日(月)~11月3日(月)の開催ということで、京都で開催される「秋の古本まつり」(→「京都・百万遍・秋の古本まつり」参照)と、完全に日程がダブッている。
2年ほど前、この「神田古本まつり」から始まり、京都の「秋の古本まつり」、その後の「新橋古本まつり」と、1日もダブルことなく、日程が組まれていた年があり、
それらの古本まつりに、1日も欠かさずに通い、精も根も尽き果てた経験のある、私としては、ホッとしたような、残念なような、なにやら、複雑な気持ちがしている。
(神保町・関連ページ)
→「神保町という街」、「神保町・中山書店・閉店セール」