小豆島に行ってきました。
3泊4日、けっこうゆっくりできると思ったら
行きたいところがたくさんあって、忙しい旅に。
その中で、朝の海岸散歩は本当に心が開放された。
ふだん自分は、街ってほどでもないけれど
それなりに繁華街に近くて、人も多いところに住んでいて
それがふつうの生活だと思ってしまう。
けれど旅に出て、小さな町、山や海や川近くに家がたくさんあるのを見て
人が生活していて、というのを目にすると
そこに住んでいる人たちにとっては、それこそがふつうだけど
その生活を思ってハッとする。
どっちもそれぞれ、いいところ、不便なところ、
ここではないどこかを思ってうらやむこともありつつ
それぞれが生活をつむいでいるんだなあ、と思うと
別に大きなことしなくても、生きることは大切だと思える。
自分がやれることを、コツコツと。
それにしても、こんな景色が日常にあるなんて!
住む場所は、人格や性質を作るよね。
壺井栄の小説『二十四の瞳』の舞台となった島。
これは二十四の瞳映画村にある、撮影で使われた学校からの景色。
授業聞かず、眺めてしまいそう。
オルガンの音って、やさしくてあたたかくてかなしいときもある。
この島で、『二十四の瞳』が生まれ
最近では、『八日目の蝉』ですね。
あの話は“祈り”という言葉を思い浮かべた。
宗教的な意味ではなく、自然に自発的に生まれる祈りが
あの物語にはある。
そんな物語たちが生まれた島なのですねー。