salt&pepper days 

ともすれば、子どもとの時間に埋もれそうな日々。でもやりたいことは他にもいっぱい。刺激を求めて悪あがき中。

あの頃の気持ち

2007-06-14 01:07:42 | 音楽
NHKの『SONGS』という音楽番組で
久しぶりに、歌う佐野元春さんを見た。
数年前にもテレビで見て
この人、テレビに出るのかと、心震わせた。
何となく、ラジオとライブハウスのイメージでした。

一番好きなのは、なんといっても
『SOMEDAY』で、1982年の曲だと紹介された。
当時小学生だった私が、この曲のどこにどう惹かれたのか
記憶は定かではないのだけど
ラジオから流れる曲を、カセットにカシャっと録音して
歌詞を書き留めたりしていた頃
音楽はただ好きなだけでなく、ずいぶん救われたし
ちょっと背伸びして、大人の世界を感じさせてくれるものだったと、
そのなかでも、佐野さんのいくつかの作品は
洗練と焦燥と透明感と希望みたいなものを
子どもの私に感じさせてくれた存在だった。

月日は流れ、佐野さんは白髪を染めたりすることなく
おじさんになって
でも「イェイ」って言ってもちっともヘンじゃなくて
若いミュージシャンたちと
洗練と焦燥と透明感と希望を歌っていた。

私自身ももう子どもじゃなくて
おばさんと言われても怒れない年になって
それでも洗練と透明感に憧れ
焦燥と希望を抱えている。

それでいいのだ、と思う。
あの頃の気持ちになれた自分に
そう答えよう。