京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

強盗に遭わはった妹さんの寺?

2012年03月22日 05時18分14秒 | 社寺

↑入り口は北向

ここは、新京極蛸薬師にあるちょっと東にある安養寺(あんようじ)。
京都に住んでいたらこの前はきっと通っていますよね。
でも入ったことはない。
お向かいのマツキヨや中信のATM、また公衆トイレに入ったことはあるかもね。
↑地元でないとわからない言い方やね。


↑いわゆる蛸薬師通、東向はこうです


↑西は、新京極

通称が、逆蓮華寺(さかれんげじ)なんだそうです。
ここから先は、女性の方々が気を悪くされそうですが、書いておきます。
仏教の思想では、女性には「五障三従」といって、女性が成仏できない障害を挙げています。「五障」とは罪が深く、疑い深く、また男以上にこの世のことに拘泥するなど、仏になることのできない五つの障りをいいます。「三従」は、(インドや中国にある古くからの思想で)、女は幼い時は親に、嫁しては夫に、老いては子に従わなければならないという女性蔑視の思想で、これが仏教に入り込んだものです。


↑高札。結局ご本尊はどこにいてはるのか不明。二階やろか・・・。

そういう考え方に対して、恵心僧都の妹さんは「女人往生」というのを言い出さはった。
このお寺の本尊の阿弥陀如来は、台座の蓮華八葉を逆さにして安置されており、「逆蓮華の阿弥陀」となっているそうです。確認できなかった。
昔、「男の心の中の蓮華は上向きに咲くが、女は業が深く、心の蓮華はさかさまとなっていて極楽往生できない」ということが信じられていたようで、この阿弥陀如来像は女人を救済するため、わざと蓮華を逆さにしたのだといわれ、こうした伝説によって、古くから特に女人往生の寺として多くの女性からの信仰を集めてきたといいます。


↑入ったらこんな感じ


↑お不動さんと弁財天さん

このお寺は、恵心僧都の妹さん、由来のお寺らしい。
恵心僧都の妹さんって、強盗にあわはった人かな・・・。
こんな話です。


↑右奥は、お地蔵さんがあります。上はビルになっています。

『古今著聞集』安養の尼の小袖1から現代語訳を引用します。
横川の恵心僧都の妹である、安養の尼の所に強盗が入った。 物などすべてとって、出ていってしまったので、尼上は、紙のふすまというものだけを頭からかぶって座っていらっしゃったところ、姉の尼の所に、小尼上という人がいたが(その人が)、走って安養の尼の所に参上した。(小尼上は、強盗が)小袖を一つ落としていったのをとって、「これを盗人が落としていきましたお召しください」といってもってきたところ、尼上は、「それも(盗んでいった)後では、(強盗も)自分のものと思っているでしょう。主が納得していないものを、どうして着ることができようか(いや、着ることはできない)。盗人はまだ遠くにはまさか行っていないだろう。〈はやく〉呼び返して、お返しなさい」と言った。(小尼上は)門のほうに走っていって、「もしもし」と(強盗を)呼び止め、「これをお落としになりました。確かにお返ししました」と言ったところ、強盗たちは立ち止まって、しばらく考えた様子で、「悪いことを致しました」と行って、盗んだものを、そのまますべて返して、帰っていった。


↑後ろをふり返るとこんな感じ。

恵心僧都って『往生要集(おうじょうようしゅう)』を寛和元年(985)に書かはった人です。高校の時ならったことないですか?

調べてみないとわかりませんね。
面白い。
今の人たちの心の中は、蓮華が咲いているんだろうか?
恵心僧都兄妹にお聞きしたいものです。
まあ親鸞さん的に言えば、皆極楽往生できるのでしょうが。
でもね・・・。

「安養寺」地図


↑ベランダからの桜の撮影テスト。今年から私はベランダへ簡単に出られなくなったからアングルがちょっと違う。しかたないな。2012.3.22.8am現在、まだまだ蕾は小さく固い。もっとも毎年月末ぐらいから撮影していますけど。

Twitter→@kyo_otoko
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6 コメント

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おはようございます (すー)
2012-03-22 08:37:37
確かに、入ったこと無しでしね。
それよりもそんなものあったかな?との思いのほうが強いです。
今度、覗いてみます!
>すーさん、おはようございます (京男)
2012-03-22 08:46:30
新京極通や裏寺には、行ったことのないお寺がいっぱいですよね。
蛸薬師沿いの建物の裏は、墓地というのも案外しらないですよね。見るとビックリしますよ。
こんにちは。 (路渡カッパ)
2012-03-22 15:00:46
そう言えばありましたね、公衆トイレのほうが目立つけど。
裏寺町の方は行ったことも無い寺が多く残っているようです。
高島屋から下を見ても墓地とか多いですもんね。案外未開の地域だったりしますね。
おはようございます (cox)
2012-03-22 16:58:14
仏教の中で女性の位置が低いのは誰か昔、ひどい目にあって
女嫌いになったお坊さんがいたからじゃないかと疑っちゃいますね~。
兼好法師の徒然草にも「女は死んだ後まであさましい」なんて書いてあるし。(笑)

安養の尼のお話は「どうしてその話が残ったのか」に興味があります。

うちの桜は来週あたり満開になりそうです。
今年は早いのかな。
>路渡カッパさん、こんばんは (京男)
2012-03-22 17:54:36
よく前は通るでしょ。
あのあたりのお寺って調べると面白いかもしれません。秀吉さんが移動させてのかな。
>coxさん、こんばんは (京男)
2012-03-22 18:00:16
coxさんのおっしゃるとおりかも。(笑)
坊さんだって、女性から生まれて育てられただろうにね。
男性は、子供が産めないから思想や宗教に走ったのかも。
安養の尼の話、現在の日本では、そうは行かないだろうな。世知辛い世の中になりました。
もうそちらは桜ですか。
京都は、遅れるかも。

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