私は、京都市内で生まれ育った。
おそらく死ぬのも京都市内だろう。
ずっと観光地に住みました。
「いいところにお住みですねぇ」とよく言われます。
確かに、いいこともたくさんある。
不便なこともある。
京都人は、京都以外に住みたがらないのだそうです。
それもなんとなくわかる。
三代以上住むと、好きも嫌いもない。
こういうのが当たり前だと思っている。
今年は、南座の顔見世が11月からやっている。
いつもなら12月からなのに、11月に「まねき」があがっているのはどうも調子が狂う。身体的には12月と思っている習慣があるのですよ。
まあ、南座改装のため休んでいたから、ちょっとでも楽しんで貰いたいということなんでしょう。
改装したニュースを見ていると座席そのものはあまり大きくなっていないように見えた。どうなんだろう?
南座の座席は狭くて居心地が悪い。あの状態で幕間弁当なんか食べられないだろう。
幕間弁当を楽しもうとしたら、上等の席に座らないといけない。
外国人観光客が食べながら観劇したら辛いだろうなぁ・・・。
そのあたりはどうなんだろう?
トイレなんかも改造したんだろうか?
南座の近くにあるお店もまだ顕在です。
このお店は、鼈甲細工の専門店。
鼈甲って憧れなんです。
でも、鼈甲は定期的に磨きに出さないと美しさを保てない。
このお店は、和装の履き物専門店。
祇園ならではのお店ですね。
こういう風景は、私が小さい頃から変わっていません。
なくならないで欲しい風景ですね。
和菓子 | |
クリエーター情報なし | |
河出書房新社 |
↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事と新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)
Twitter→@kyo_otoko
そうかも知れませんね。
これからが問題かも知れませんが・・・
甲細工の専門店や和装の履き物専門店、続いて欲しいですね。次の代がおられるといいのですが!
ゲストハウスに泊まるような観光客はあまりお金をつかってくれないように思うのですよ。
京都市にお金が入らないと京都の街中がどんどん汚くなりますね。
鼈甲や象牙は、材料が手に入らないから後継問題はどうなんだろう?人工的につくれないものかな?
南座の風景、もうそんな季節なんですね。
京都に住んでいいところ、悪いところ、確かにあるのでしょうね。
でも自分が好きな分野での選択肢が多い、ということはいいことだと思います。
そういえば昔、母からもらった鼈甲のコンパクトがあります。
あまり艶がないな~、と思ったらお手入れ必須だったんですね。ふむふむ。
鼈甲は、時々磨きに出さないといけません。次回京都にきたら磨きに出すといいですよ。お宝ですから。