京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

泥に染まらず

2015年06月20日 05時14分00秒 | 風景


6月も後半になってきた。
梅雨らしい天気が続いている。
京都市内は降っているようで案外雨は降っていないかも。
保津川下りも水量が少なくて、ちょっと怖いらしい。



梅雨空は、普通ならあと一ヶ月近く続く。
うっとうしいけど、こればかりはどうしようもない。
人間というのは、わがままなものだ。
雨が続いてもカラカラ天気でも文句を言う。
暑くても寒くても文句を言う。
まあ、言ってみたいだけなのかもしれませんが。



いま、我が家のあたりではウグイスが元気よく鳴いている。
湿度の影響なのか、声もすこぶるいい。
きっとまだ、相手が見つからないのかな・・・・。
東山のウグイスさん達は、婚活が大変なのかもね。
ツバメやカラスは、子育てが終盤になっている。
カラスの巣立ちが近いのか、集団で鳴いている。
最近、夜中に聞こえる梟の声が結構不気味だったりします。



これから咲き始めるのが蓮の花。
東寺をブラブラ歩いていたら大きな蕾を発見。
そろそろやね。



「蓮は泥より出でて泥に染まらず」
好きな言葉です。
蓮がある所は清流ではない、大抵泥水状態のところが多い。
でも葉っぱも花もその泥に汚れていない。
見ていると本当にそうですね。



なんか行き方のお手本みたい。
この世は、泥だらけ、そんなこの世に生まれ育っても、本質は清浄を維持し、為すべき事を為す。
蓮からすれば「綺麗も汚い」もないのでしょう。
綺麗や汚いは、人間から見てということ。



だから暑いや寒い、雨や晴れと拘る必要はないのでしょう。
でもそう思ってしまう。
人間の面白さ、この世に生きる醍醐味なんだろうな。

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
コメント (4)
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