ここは、広沢池(ひろさわのいけ)。
大覚寺から東へ500メートルぐらいのところにあります。
秋、この池で月見をするということで有名。
私はちょっと夜にはここへ行けないな。
東山からは、とても遠く感じます。
西行法師が
「やどしもつ 月の光の大沢は いかにいつとも 広沢の池」
と観月の歌を読んでいる。
昔から観月の名所だった。
確かにこうやって普通の日の昼間見てもとてもきれい。
この池で鯉や鮒を養殖しているんですよ。
12月に「鯉揚げ」と称した収穫行事があるため。
池の水を抜いて成長した鯉や鮒を料理屋などへ販売される。
個人でも買えるらしい。
池の水を抜く・・・どこかに大きな栓があるのかな?
昔、このあたりは大堰川(現在の桂川)の水が流れ込む沼地だったそうです。
一説によると渡来系豪族の秦(はた)氏一族が溜池として造ったという説もあります。
高校の時、地学の先生からこのあたりの池は琵琶湖と繋がっていたらしい。
花崗岩の比叡山が隆起して池になったらしい。
たしかに琵琶湖でしかいない、ビワクンショウモが深泥池(みどろがいけ、みぞろがいけ)で発見されたということでもわかります。
この深泥池は面白い植物があります。幽霊が出没するだけの池じゃないんですよ。
幽霊は一回だけ目撃しました。
富栄養化の問題はどうなったんだろうな。
↑京都鶴屋鶴壽庵「広沢」
↑餅皮、こしあん
広沢池地図
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