京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

広沢池

2011年07月09日 04時55分40秒 | 風景・和菓子


ここは、広沢池(ひろさわのいけ)。
大覚寺から東へ500メートルぐらいのところにあります。
秋、この池で月見をするということで有名。
私はちょっと夜にはここへ行けないな。
東山からは、とても遠く感じます。



西行法師が
「やどしもつ 月の光の大沢は いかにいつとも 広沢の池」
と観月の歌を読んでいる。
昔から観月の名所だった。
確かにこうやって普通の日の昼間見てもとてもきれい。



この池で鯉や鮒を養殖しているんですよ。
12月に「鯉揚げ」と称した収穫行事があるため。
池の水を抜いて成長した鯉や鮒を料理屋などへ販売される。
個人でも買えるらしい。
池の水を抜く・・・どこかに大きな栓があるのかな?
昔、このあたりは大堰川(現在の桂川)の水が流れ込む沼地だったそうです。
一説によると渡来系豪族の秦(はた)氏一族が溜池として造ったという説もあります。
高校の時、地学の先生からこのあたりの池は琵琶湖と繋がっていたらしい。
花崗岩の比叡山が隆起して池になったらしい。
たしかに琵琶湖でしかいない、ビワクンショウモが深泥池(みどろがいけ、みぞろがいけ)で発見されたということでもわかります。
この深泥池は面白い植物があります。幽霊が出没するだけの池じゃないんですよ。
幽霊は一回だけ目撃しました。
富栄養化の問題はどうなったんだろうな。


↑京都鶴屋鶴壽庵「広沢」


↑餅皮、こしあん

広沢池地図

Twitter→@kyo_otoko
コメント (4)
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