京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

ちりめん山椒を炊く

2011年06月07日 04時14分40秒 | 
スーパーやデパ地下に山椒の実が売っている。
これを見ると作りたくなる。
ちりめん山椒って完成品が売ってはいます。
でも高い!
いっぱい食べたいと思うのは私だけ?


↑今年のはちょっと不揃いできれいでないかも

ちりめん山椒、京都人はご贔屓のお店がある。
お漬物もそうか。
まちがって違うものを手土産にすると嫌な顔をされう。
難しいですよ。京都人同士のギフトは。


↑掃除するとこれだけゴミがでます


↑これで完成。ちょっとぐらい枝が残ってもきにしない

さて、今年も作ることにする。
山椒の実の掃除が手間なんです。
だから、たくさん山椒の実は買えないんです。
シーズンが早かったからあまりいい実が売ってなかった。
まあ、味はあまり関係ないだろうし。
国産ならそれでいい。
時々、国産でないのもあるらしい・・・。


↑これは300グラム1000円ぐらいのもの。これで充分です。

ちりめんじゃこも安く売っているのを購入。
いいのは、100グラム2000円以上するのですよ。
この「ちりめんじゃこ」って、ほかの地域で通じないことがありますね。
関東方面は特に通じない。

ちりめんじゃこ(縮緬雑魚)は、イワシ類(カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシ・シロウオ・イカナゴなど)の仔稚魚を食塩水で煮た後、天日などで干した食品。
小さくて着物の縮緬に似ているからそういう名前がついたかな。
関東方面では、シラス干しといいますね。
関係ないけど、うなぎの稚魚はしらすうなぎといいますね。
このちりめんじゃこも国産でなくて外国のものが多くなりました。
安いけどね。

ちりめん山椒をつくる時のじゃこは、小さめで身がしっかりしているのがいいですよ。ベストは、「赤はら」というおなかに赤い子をもっていて、色が黒い目のものがいいです。煮ている内にどんどん大きくなってしまうからです。
いつか、できあがったちりめん山椒を三枚におろして食べました!(冗談です)



◆今回作った材料
・じゃこ・・・500グラム
・実山椒・・・大さじ14~20杯(好みです)
・酒・・・大さじ8~10杯
・濃口醤油・・・8~10杯
・薄口醤油・・・8~10杯
・みりん・・・小さじ8杯
・砂糖・・・適宜
・生姜・・・好みで

◎山椒下処理
山椒の実は、枝から実を外す。これが大変なんです。


↑お湯はたっぷりで

◎山椒を茹でる
鍋にお湯をたっぷり沸かし、そこにお掃除した実山椒を入れる。
この時、塩を入れる場合もあるそうです。
冷凍庫で保存するのなら塩は必要ないかも。
茹でる時間は、沸騰したところに入れて約5分ぐらいかな。


↑冷蔵庫の製氷皿のお掃除をかねて氷をいれる

茹であがったら、すぐに冷水にとる。私は、氷水にした。
ひょっとして色がきれいになるかも知れへんと思たから。
水を時々替えながら、半日ほど置く。
この置く時間でしびれる感じが調節できるようです。
それが好きな人は、1時間ぐらい。
ちょっと苦手という人は半日かな。
私は1時間ね。


↑今回は金属製の笊で軽くお湯に通しました

◎ちりめんじゃこの下処理
ちりめんをイカキ(ざる)にあけて、沸騰したお湯をそそぐ、
箸でちりめんをざっくりほぐすようにして、汚れなどを落とす。
この作業を二回程度する。


↑水はこれぐらいがいいかな。お酒をこの時入れる。

◎さて炊いていきましょう
フライパン(鍋でもいいけど)にちりめんを入れ、お湯をそそぐ。
量は、ちりめんの半分ぐらい浸かる程度。
そこにお酒を入れて、中火で沸騰させる。
※今年はこの時点でほんの少しお砂糖(三温糖)をいれました。
甘味というより味に奥行きが少しほしかったからなんです。
生姜の薄切りをいれるを少量いれるとくさみ消しになりますよ。


↑お醤油をいれて炊く。焦がさないように!

ざっくり混ぜながら、ちりめんにお湯を含ませるように炊く。
この炊く作業の時、ちりめんを潰さないようにやさしく混ぜること。
仕上がりが煮崩れてきたなくなるので注意。
この作業は、醤油をしみ込みやすくするためと
ちりめんの仕上がりが柔らかくしっとりするという二つの意味があります。
※濃い味で固いのが好きな人は、お湯を少なくしてさっと炊くのがいいでしょう。
※後の作業のお醤油も濃口のみで作るという方法もあります。

水分が底にたまるかたまらないかぐらいまでになったら、弱火にして。醤油を入れる。
全体をまぜながら炊いて行く。
これから先は焦げ付かないように注意。

醤油を加えてしばらくしてから、みりんを入れる。
注/みりんは醤油の後に入れること。
みりんが先になると仕上がりがべたっとしてしまうのでご注意ください。


↑山椒を投入

◎山椒を入れる
全体に水分がなくなってきたら、実山椒を入れる。
水分が鍋の底にたまらなくなるまで炊く。
焦げ付かないように注意。
保存性を重要視したい人は、水分が全く染み出さないぐらいまで炊く。
しっとりとしたものがいいという人は、多少水分があってもいい。


↑これぐらいになると完成

◎乾かす
炊き上がったら、大きなイカキ(ざる)にあけて、時々まぜながら、
直射日光のあたらない風通しのよい場所で乾燥させる。
炊き上がりは、水分が出るので下に何か敷き、水分を受けること。
2、3時間も干すと、ちょうどいい具合に水分が抜け、色もそれらしい色になってくる。



これで完成。
作りたてを大根おろしで食べるのが好き。
贅沢にいっぱいいただけます。
幸せ~♪

実山椒をみかけたら炊いてみてはいかかでしょう。

Twitter→@kyo_otoko
コメント (6)
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