京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

不思議な空間・・・斎場大元宮

2008年02月08日 07時13分07秒 | 社寺


吉田神社斎場大元宮の続きです。これは、西側。



これは方相氏の木像。なんでこんなところにまでお賽銭を挟むんだろう?



この建物はとても面白い。
八角形の本殿に六角の後房を付けた、極めて変わった形状ね。
この本殿の構造は道教の思想が強く現れているといわれています。
八角は道教の最高神の元始天尊が支配する宇宙空間であるという。



吉田神道は、仏教、儒教、陰陽道なども神道に習合しようとしたんだろうな。
だからこんな不思議な本殿をつくったのかも。



吉田兼倶(よしだかねとも、1435~1511)が創始した吉田神道には、憑物(つきもの)を落とす特殊祈祷、正式には障害解除の祈祷が伝わっているそうです。



その実行する場所がこの後ろの六角の後房で行われるそうです。(いまはどうかは知りませんが)
神職一人と憑物に犯された本人だけで神前で行うらしい。
『中臣祓詞(なかとみはらえことば)』『三種大祓詞(みくさのおおはらえのことば)』『六根清浄大祓詞(ろこんしょうじょうおおはらえのことば)』などの吉田神道の秘呪(ひじゅ)を一心に唱えていると、憑物(狐、狸、蛇、等々)が正体を現わすのだそうです。
その時、神職は絶対に後ろを振り返ってはいけない。これは考えただけで怖い作業ですが、怖がっては行けないのです。



そんな作業をこの六角の後房で行われていたそうです。だからそとからみても不思議な気のようなものが感じられますね。





延喜式内全3122座の天神地祇八百万神(てんしんちぎやおよろずのかみ)を祀っています。
つまり節分の時にここに来ると日本全国の神様が来ていることになるのです。
ここは、ほんとに不思議な空間です。
コメント (6)
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