京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

鞍馬へ

2008年01月16日 07時36分45秒 | 社寺
鞍馬寺は久しぶりかもしれません。


↑京阪出町柳駅から叡山電鉄(通称叡電)に乗ります。料金が大阪へ行くぐらい!

鞍馬と言えば、古典落語「青菜」を思い出すな。
私は、桂米朝で聞きました。
あらすじは・・・。
お屋敷で仕事をしていた植木屋さんに、主人が声をかけ、労をねぎらい、縁先でお酒と鯉の洗いをご馳走します。
主人が、次の間に控えた奥さんに、植木屋さんへ「菜」を勧めるよう促します。
「奥や、植木屋さんに菜を持ちなさい」
奥さんは手を付いて、こう言います。
「鞍馬山から牛若がいでまして、名を九郎判官」


↑鞍馬駅で烏天狗がお出迎え


↑ポストの赤い!

主人は、「ふむ、では義経にしておきなさい」と返事をします。



↑山門


↑ここからケーブルカーで少しだけ楽をする


↑このすごい急勾配

ここがウィット。
「名(な)を九郎判官(くろうほうがん)」 は、「菜は食べ(食ろう)て、ありません」
「義経(よしつね)にしておきなさい」 は、「よしておきなさい」と、言葉に意味をかけていて、客人を前に、「ない」というあからさまな表現は無礼で、主人の面目を潰すので、隠語を使ったというわけです。


↑これが本殿です


↑五色の幕がきれい

このくだりを思い出す。「柳陰(やなぎかげ)」というお酒が味醂であるというのもこの落語で知ったな。
コメント (4)
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