My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

風力エネルギー利用シンポジウム その2

2006-11-23 22:53:43 | 風車日記
今日は片道2時間近くかけて家族で買い物に行きました。なぜそんなに遠くまで行くかというと、近場では着られる服が無いのです。さすがに身長190cmを超えると簡単に洋服を見つけることができません。若い頃はボーナスが出ると、東京まで服の買出しに行っていたのですが、今では面倒なのと資金の問題もありここ何年も出かけていません。我が子たちもほどほどに大きくなってもらいたいものです。でかくなりすぎると色々不便ですから。

昨日に引き続き風力エネルギー利用シンポジウムの続報です。
一日目の依頼講演の中で比較的おもしろかったのは、経済産業省の新エネルギー対策課長の話です。現在の補助制度は耐風速と雷対策で一定の基準を満たしていると補助率が割り増されるのですが、その結果、自国の風車メーカーが差別を受けていると、アメリカの商務省から横槍が入ったことにご立腹で、風車メーカー名をパワーポイントに映し出して、文句があるなら直接言って来いという趣旨のこと発言していました。もちろん採択に関する数字をあげて、差別などありえない事を説明していました。

また、電気事業者の系列会社が採択漏れしたところ国会議員から問い合わせがあっという話をこれまた会社名を明らかにして批判していました。なかなか、おもしろい人です。一見、腰が低そうに見えて実はかなり高飛車(失礼!)なお役人とお見受けしました。話も上手で退屈しませんでした。

その後、環境省の課長の温暖化に関する講演がありましたが、こちらはいかにも環境省の課長という感じでした。話の内容も特にどうということはありませんでした。もっと熱く語ってもらいたかったですね。

出張ではいつも7千円くらいのビジネスホテルを使うのですが、今年は東京出張も最初で最後だったのと、ここのところストレスが溜まっていたのでちょっと気分転換に贅沢をしようと、奮発して丸の内ホテルに泊まりました。大赤字ですが、やっぱり新しいホテルは小奇麗で気持ちが良かったです。観光は当町の大きなテーマですから、時には贅沢して良いホテルに泊まるのも勉強の一つです。
しかし、最近続々誕生している外資系の一流ホテルは一人で泊まると、一泊6万~7万円します。一度は泊まってみたいと思いますが、いつになることでしょう。

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38 コメント

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原発+再生可能エネルギー (カリブの海賊)
2007-01-24 23:44:07
原発も「不都合な真実」を表に出して、堂々と戦えばいいと思います。
発電時のCO2排出は実質ゼロであるのは事実はあり、本当に価値があるなら、とってつけたような理由なんかせず、論争すればいい。
ドイツでは、太陽光発電は、「不安定」でかつ「発電コストが桁違いに高い」という本来であれば不都合な真実が明らかな上で、国策として推進しています
仮に原子力が割高であっても、環境特性と、政治的な戦略があるなら、それを前提に、国民に明らかにして納得してもらう努力が必要です。
また、本当に原子力が安全であるという自信があればこういう手もありますよ。
現在、国内外でマイクロ原子力(出力5~10万kW規模)が実用化されつつあり、まさに某反原発作家では無いですが、東京に原子力発電を、しかもマイクロ原子力・コジェネレーション(熱電併給)を行うのも手です。この場合、原発はエネルギーの多くを無駄に放熱していますが、コジェネ化すれば、エネルギー効率は80%程度は期待でき、送電ロスも殆ど無い、まさに究極のCO2削減術のひとつになります。
いちおう技術者出身なので、僕は原子力は、人間が制御できる技術だと考えています。
既に原発は存在し、その放射性廃棄物の永久管理の義務は、負の遺産として残る事実がある以上、残された道は、「安全に最適に運用」し、かつ最適な廃棄物処理方法を模索していくしか道は無いと思います
原子力と再生可能エネルギーは以前にも書きましたが共存していくしかないと考えます
そして、新規原発を増やしたくないのであれば、原子力の数百万kWの出力規模に見合う「代替エネルギー」あるいは「省エネ」への投資費用負担を受け入れる事が必要です。
ただ、金額的にはたいした額ではないと考えるので、僕は費用負担は賛成ですが
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Unknown (kynthm)
2007-01-18 21:48:26
風発が不安定な電源だということは誰でも理解しているのですが、原発が融通が利かないやっかいな電源だということはあまり一般の人の間で語られることはありません。それ以外にも、原発には明らかになっていない事実がたくさんあると思います。

原発と聞くと顔をしかめる人も多いかと思いますが、温暖化のことを考えても、現時点では原発は現実的問題として不可欠です。

いろいろな工夫で、温暖化解決のためにプラスになり商売にもなるという事例が今後、数多く出てくるといいですね。
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原子力はライバル (カレーうどん)
2007-01-18 03:28:30
 電力の需給調整の観点から考えると、風力発電と原子力発電はライバルだな。今のとこ出力一定でしか運転できない原子力には、風力と同じく調整能力がないから、火力・水力のそれを奪い合うことになる。だから、風力が原子力拡大の国策の邪魔であるのは確かだ。原子力なら揚水発電所をセットで作ればいいけどな。土建業者は大喜びだ。
 風力は火力でバックアップしないといけないから、燃料の焚き減らしの価値しかないというのが日本の電力会社の言い分(海外では通用しない論理だけど)だけど、原子力もいつ緊急停止しても大停電が起きないように火力でバックアップしている。
 ということは、原子力も巨大な焚き減らしということだから、原発からの電気の価値は風力と同じくKwHあたり3~3.3円くらいの価値しかないってことだよね?違う?ウランの価格が上がったら燃料代もでないなんてことにならなきゃいいけど。
 とはいっても、コストぢゃなくて温暖化防止の観点から今後数十年間の主力は原子力と再生可能エネ(特に風力)ということにならざるを得ないから、いかに調整力を確保するかが課題じゃないかな。
 調整は供給側の発電所ですることになっているけど、plug-inハイブリッドみたいなものができてくると、需要側でも調整することが出来るんじゃないかな。系統の周波数を見て、高くなったら充電する、低くなったら止めるとか、場合によっては系統に送電する、みたいな。
 家庭用燃料電池みたいは分散電源でもアンシラリーサービスを電力会社に売れないかな?
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社会を変える推進力 (kynthm)
2007-01-15 21:18:08
こじんさん、カレーうどんさん、カリブさんありがとうございます。

やはり、自分を変えられる人は社会を変えられる、ということでしょうか。日本を変えるには最終的には私たちがどういう国にしたいかということが推進力になるはずです。

政治家は経済成長率のことばかり語っていますが、その前提となる地球環境のことに目を向けなければ人類が滅んでしまいます。

国会で不都合な真実の試写会をしたらどうでしょうか。
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せいふに頼む理由 (かいぞく)
2007-01-15 10:50:30
こじんさん
敢えて政府の方々としたのは
大企業への地球温暖化関連情報の開示は、環境NPO(WWFなど)や東京都(電力調達部門)が要求していますが、なかなか進みにくいんですよね
(結構苦労されています)
だから、そういう意味では官僚国家である日本では、政府の力が有効です。この効果が最も出ているのは、エネルギー管理指定工場(全国8000工場)での省エネ管理報告(年1%削減を義務付け)なんです。
本当に工場の省エネ担当は、これを物凄く恐れてるんです。

だから、各企業のトップに対しても、「自分の言葉で」作文して貰うのは有効のような気がします
強制力が無くても、○○会社は回答を拒否した。という公表だけでも、有効です
また、作文は、部下が書く(恐らく皆そうなるでしょう)のではなく、経営者そのものが書いて質疑応答できるようにしておく事が重要です(抜き打ちで質疑応答など)
これは、官庁より、国会議員を使って、証人喚問みたいなやり方でも良いかも知れません。あっ、これはやりすぎですね
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周波数制約 (カレーうどん)
2007-01-15 04:47:45
 系統連系対策小委員会の議論では、風車を
増やせないのは電力の需要と供給を一致させ
るための調整能力が足らなくなるからだとい
う結論だったように思います。系統の周波数
を一定の範囲内に保てなくなる。系統の周波
数は系統のどこでも同じなので、系統をメッ
シュ状にしたり幹線を作っても、調整力が足
りなければ周波数制約によって風車は接続が
できない。調整能力を増やすためには、火力
(石油とかガスとか)を増やせばよいが、コ
ストの安い(環境コストを負担していないけ
ど)石炭火力を減らすことになり、電力会社
にとってはコスト増になる。
 ただでさえ国際的に非常に高い日本の電力
料金を風力を入れるためにさらに上げること
には、抵抗があるのも理解できる。風力など
の再生可能エネルギーを国策として増加させ
る、そのためのコストを電力料金に上乗せす
るとか、国民全体の負担とする(税金投入)
とかと言った施策を広く理解してもらうこと
が必要でしょう。逆に、それができればもっ
と入ると言うこととは思うけど。
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不都合な真実 (こじん)
2007-01-14 23:35:08
「不都合な真実」、話題騒然ですね。
予告編の映像も凄いです。それにしても
文部科学省特別推薦というのは、いけて
ます。

温暖化対策はひとつだけでは決め手にな
りませんから、色んなことを急ぎ対応し
なければなりません。

プラグインハイブリッドや燃料電池、
次世代太陽光などの「技術革新」は、
日本の責務でもあります。

日本の不都合な真実の一つに、何故、
欧州では、系統連系の問題が進み、
日本では俎上に上らないのかヒント
になる記事がありましたので、ご紹
介します。(記事も抜粋にしました)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070111-00000022-jij-int

法的措置も辞さず=電力ガスの競争
強化で-欧州委
1月11日6時0分配信 時事通信


【ブリュッセル10日時事】欧州委員会は10日、
電力・ガス部門の競争強化に向けた最終報告
を発表。同部門は非効率で料金が割高に設定
されているため消費者や企業が打撃を被って
いるとし、EU規則違反があれば個別のケース
について法的措置も辞さない厳しい姿勢で臨
む方針を示した。
 欧州委は声明で、旧国営電力会社に代表さ
れる発電から送電、小売りまでを一貫して行
っている「垂直統合」型のエネルギー企業が
競争を著しく阻害していると指摘。エネルギ
ー市場の自由化に向け、反トラスト(独占禁
止)や合併、政府援助に関する規則を総動員
して問題解決に当たるとしている。

>政府関係の方
にも「個人」としては当然限界があります。

だから、みんなで真剣に考えるべきではない
かと思います。「個人」として。
その積み重ねが「行動」になるでしょう。

昨日、黒川という先生(PVではない方の
お医者さん系の方)に会いましたが、彼は
地球レベルの閉塞感はまさに地球環境問題
から来ているとしています。そして、次の
アクションこそが大事だと言っていました。
そのとおりだと思います。 


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衝撃的な本だ (カリブの海賊@CO2世界2位大国へ)
2007-01-14 22:13:39
一足早く、不都合な真実の本が届きました。
第一印象「でかい」「分厚い」
最初のページ(はじめに)「文字がものすごくちっちゃい」
しかし、その後、フルカラー。鮮烈な印象の写真と、グラフ。
こんなに衝撃的な本はありません。

書いてある内容は、地球温暖化の関連本やレスターブラウンのプランB2.0のような警鐘を示すものなのですが、画像の説得力はすごいと感じました。
更にこれが映画の映像になったとしたら衝撃はもっと凄いものになるかも知れません

地球温暖化防止のために何ができるか?
例えば、環境教育の観点であれば
資源エネルギー庁か環境省が、全ての小中高大学生に1冊配るべきだと感じます。
冗談抜きに、先日、図書館で隣にいた小学校高学年の女の子は、僕も読んだ事のある難しい本も含め、地球温暖化に関する本を借りていました。

なにしろ、地球温暖化での最大の被害者は、僕らの世代や、社会を牛耳っている大人たちではなく、彼ら彼女ら、あるいはその次の世代なのですから・・・
特に今の政官トップ層や企業経営者などは、年齢的に無関係だと思います。(丸の内の一流企業・銀行などのビルや経団連会館前、永田町の議員会館を見れば、CO2排出や地球温暖化には、わしらは無関係!という現実が直視できます)

そして、上場している企業全ての経営者にも、不都合な真実と、レスターブラウンのプランB2.0を読ませ、感想文を、インターネットで公開する、なんてのもどうでしょう。
>政府関係者の方
(冗談で言っているのではありませんよ)
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Unknown (kynthm)
2007-01-14 19:34:58
カリブさん我が家も車を運転するのは4人ですが、車は5台あります。その内、2台が軽自動車です。軽自動車は1台は農作業と温泉給湯業用トラックで、1台は主に母親の下駄がわりです。乗用車もワンボックスカーが年に数回遠乗りするぐらいで、それ以外は通勤主体です。この遠乗りしない用途の車がプラグインに移行したら、ものすごいインパクトですね。

私もヨー制御装置が故障中で運転を停止していたと聞きました。誰から聞いたか思い出せません。もしかしたらネットで見たのを誰かから聞いたと勘違いしているのかもしれません。

確かにヨー制御不能というのは風車にとって非常に危険な状態です。斜め30度ぐらいの風向がもっとも厳しいと聞きましたが、正面から風を受けている時とどの程度の差があるのかまでは確認しませんでした。

最新の風車では状況に合わせてフリーヨーという機種も出てきているようですが、既存の風車に携わる者にとって、台風の停電時がもっとも緊張する瞬間だと思います。

近々、当町風車の基礎設計担当者が現地入りすると聞いていますので、何かわかれば可能な範囲でお知らせしたいと思います。

「不都合な真実」書籍版は私も今日アマゾンで注文しました。TBSでも筑紫さんの番組で特集を組むようですし、世間の注目を集めそうですね。良いことです。
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不都合な真実 (カリブの海賊)
2007-01-14 18:51:46
こじんさん
プラグイン気づかれているのですね。
石油業界の「不都合な真実」を(笑)
※ちなみにアルゴア大統領(幻)の映画『不都合な真実』も注目ですよ。
http://www.futsugou.jp/
本もでています(買いました)

もう気づかれているようなのでかいちゃお(笑)

燃費の安さ、多分真実は想像を絶するものでしょう。
一方、その燃費の安さは、ハイテクと特許の塊であるプリウスさえ無用にするかも知れません。遅れをとっている日産あたりは大チャンスかも知れません
また、プラグインは、マイクログリッドの代替、あるいはマイクログリッドの有効性を高める機能があると思います。IBMがノートPCで、負荷変動を吸収する技術がありますが、アレを使えば。
また、プラグインは、自然エネルギーの豊富にある地放都市で有効で、これを活用すれば、これまで難しかった地産地消が実現できると思います。
なぜなら地方都市は、主婦の買い物とセカンドカーや通勤車、あるいは農家の方ご用達の軽トラのような軽自動車主体の短距離限定走行自動車が主流だからです。プラグインの実証にはもってこいでしょう。

風車倒壊については、爆弾低気圧絡みであればその可能性はあるかも知れませんね。ずっとそれを心配していました。九州の風車と違い、北の風車は台風並みの風のストレスをあまり想定していないでしょうし。また未確認情報ですが、ユーラスの11号機は、当時、ヨー制御が故障していたという情報をネットで見ました。(何か聞いていませんか?)爆風の中、ヨー制御ができなければ、そうとう酷いストレスがでてくるのではと思います。また爆風時では風車間距離による乱流とかも可能性があるのではないでしょうか。
なんとなく、風車が「ねじれて」倒壊したのではとちょっと感じました。(推測です)
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プラグインは楽しみですね (kynthm)
2007-01-14 09:50:57
こじんさん、はじめまして。
プラグインハイブリッドは聞けば聞くほど、期待が膨らみます。登場が楽しみですね。できるだけ幅広い人が購入できる車種と金額でお願いしたいところです。

当町も風車も運用開始前に、電事法にもとづき関東経済産業極の検査を受けましたが、その際、原子力保安院の課長補佐の立会いがありました。本来は課長補佐が立ち会うような案件ではないはずですが、宮古島の件の後だったので、立会いを希望されたようです。

その際の挨拶で、発電所は社会的に大きな責任を負っているので、しっかり国民に対する責務を果たすようにと言われました。

今回は倒壊時の風速はたいしたことがありませんでしたが、もしかするとその前にもっと強い風が吹いていたかもしれません。その点は当該風車や周辺の風車の風速、風向データから容易に推測がつくものと思いますが。

しかし、当町風車でも風速51m/sを記録する中で系統停電によりヨー制御が停止したことがありますが、風車には被害はありませんでしたので、単純に突風によってだけで倒壊にまで至るとは考えづらいと思います。段階的にでも良いので、あまり時間をかけずに情報を提供してもらいたいですね。
返信する
あれこれ (こじん)
2007-01-14 02:58:12
ぷらぐいんには大きな可能性があります。
また競争状況を一変させるかもしれません。
それとエネルギー間競争にも影響があります。
結果、環境に優しく、コストが安く(ちなみ
に燃費ならぬ「電ぴ」は1/5~1/10!!
です。)、エネルギー効率向上、しかも国
の産業競争力強化につながれば一石4鳥と
いう具合に、取らぬ何とかです(笑)
遠くない将来に登場してきますので要注目で
しょう。

それから、書き込みの場所を迷ったのですが、
風車倒壊に関しては、所管として、原子力
安全保安院になります。国の基準もしっかりあ
って、これは電気事業法の技術基準が適用にな
ります。現在、報告徴集中ですので、詳しい
報告と分析が出てくるはずです。

尊敬するある有識者は下記のようにコメント
されています。

「あの日の風速はきわめて乱調を伴う爆風で
 あり、局所的にも強かったと思います。急
 激な風速・風圧の変化に対して、制御の応
 答が遅れればあのような事故は想定される
 ものと思慮いたします。日本独特の風況か
 もしれません。 」
返信する
ぷらぐいん! (かいぞく)
2007-01-11 20:52:34
電中研のレポートは、マジ圧倒されました。
負荷平準化効果をGTCCのCO2排出でも比較している点は好感が持てました。

一方、プラグインの登場は、ハイブリッドのトヨタの圧倒的な技術的な優位性を奪う可能性を感じてます。このことはどの自動車メーカーにも大チャンスだと思っています。その意味では、すごい事になるかもしれませんよ(妄想です)
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楽しみです (kynthm)
2007-01-11 19:39:33
最も効率的に同時同量を達成するには、やはり垂直統合が適しているような気がします(根拠なし)。

現在の会計分離から、持ち株会社を使っての分社化や機能分離さえ、電力会社は認めないでしょうし、まして完全な資本分離など至難の業だと思いますがどうなんでしょうか。

近隣国と電力の融通ができない島国という特性や、電気事業の発展の背景の違いなど国により事業は様々で一概にこれが最適だという答えは無いのかもしれませんが。

紹介いただいたサイトを覗いてみましたが、プリウスから電源コードが出ている様子は愉快ですね。
自宅から10分足らずの職場に通勤している自分にはプラグインハイブリッドは最適だと思います。実現が楽しみです。
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PHVなど (安藤@ふたたび)
2007-01-11 00:39:58
大変勉強になります。有り難うございます。

系統連系より前にグリッドは誰のもの?

という議論があります。これまでは大規模発電所
の規模の経済性(その裏側はカルノー制約です)
から垂直統合が最も経済合理的というのが通説で
したが、80年代以降、技術進歩によって分散型
電源が現実になり、世界中の電力政策が様々な模
索をしています。日本では、発送配の一貫体制が
維持されていますが、水平分割をする国々もあり
ます。スペインでは巨大国営電力エンデサを民営
化すると同時に、全国のグリッドはナショナルグ
リッドとして国が管理する体制に移行しています。
こういう体制だと、電源に対しても非常にニュー
トラルになりますし、大規模発電所と大需要地の
間を費用最小化でつなぐというスタイルから、新
たなネットワーキングのスタイルも模索できます。

話は変わって電気自動車は、現状のバッテリーの
容量では、限定的だと思います。その意味でプラ
グイン・ハイブリッドは、本命の一つであり、そ
う遠くない将来にマーケットに登場するでしょう。
(小生も陰に陽に応援しています。)

アメリカのベンチャーがプリウス改造キットを出
しています。1.2万ドル以下だそうですが、販
売実態はよくわかりません。
http://www.edrivesystems.com/

PHVのCO2削減効果は大きいですし、石油依
存度の低減にも大きな効果があります。
↓こんな激しい予想の研究もあります。
http://criepi.denken.or.jp/jp/pub/news/pdf/den433.pdf
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今すぐにでも (kynthm)
2007-01-09 22:47:36
アメリカでは既にプリウス等の改造キットが販売されているようですし、GMはボルト?ですか。わかりやすい名前ですね。

田舎の足代わりの車だったら、例えば私の通勤車でしたら一回の充電で走れる距離もそれほど必要としませんから十分実用に耐えると思います。

トヨタも本気ならプリウスの次のフルモデルチェンジでプラグインを販売するくらいでないと私は信用しませんよ。500馬力のスポーツカーを出展している場合ではありません。
返信する
プラグインハイブリッド (カリブの海賊)
2007-01-09 22:16:02
kynthmさん

プラグインハイブリットは、アメリカのモータショーで確かGMがコンセプトカーを発表しています。

最近電気自動車も注目されていますが、本命はプラグインだと直感的に感じています。というか職業的にはとっても危機感を持ってます(笑)マジヤバイ

技術的には、バッテリー容量と重量、充電速度程度の問題で済む筈ですので、実は難しくないのではないかと考えています(ので、あまり心配していません)
返信する
明けましておめでとうございます (kynthm)
2007-01-09 21:17:51
安藤さん、カリブさんこちらこそよろしくお願いいたします。

ゼファーのサイトは仕事半分興味半分で時々拝見しています。またカタログや図面などをダウンロードしています。是非大型風車のメーカーにも見習ってもらいたい充実ぶりです。
当町風車サイトについてはマンネリにならないように、新しいコンテンツの追加を考えたいと思います。

系統連系については紹介いただいた論文にざっと目を通してみました。大規模送電線の整備は理想かもしれませんが、費用面から現実的でないということですね。しかし、ウィンドファームを連系するに足る上位系統まで専用線を敷設する費用に対する補助を手厚くするだけでも良いのではないでしょうか。すべてを極太線までもって行かなくてもクリアできるサイトもあるのではと推測します。

周波数変換装置の容量についても、私は電力事業者の都合まで考える必要のある立場に無いので、敢えて単純に容量を大きくすべきだと言いたいです。非常に根源的な問題に手を付けられるのは国の政策以外にはあり得ないと思います。もちろんそう簡単な話ではないことは理解しているつもりですが、「敢えて」です。

いずれにせよ日本の風力発電の歴史は浅く、電気事業者、風力発電事業者双方に科学的に議論するという姿勢が足りないのかもしれません。「もう無理だ、いや、まだ入る」と言っているだけでは何も前進しないわけです。

しかし、連系問題が解決できなければ日本の風力発電に未来は無いといっても過言ではありません。経済合理性の観点から国内よりも途上国等で風力発電に取り組めば良いという意見もあるでしょうが、食糧、エネルギー、安全保障さらには二酸化炭素の削減責任まで金にものを言わせて諸外国から買って済ませようというのは一国民として複雑な心境です。

カリブさん、レスターブラウンの著書は私も読みました。プラグインハイブリッドにはたいへん興味を持っています。というか、これまで純正でプラグインハイブリッド車が発売されていないのは、自動車メーカーの怠慢なのではないかとさえ感じています。
確かに自治体として先行して取り組めればおもしろいですね。他力本願で恥ずかしいのですが、当町と協働で取り組みたいというような企業があるとより現実的なのですが。
返信する
肝心のタイトルが(汗) (カリブの海賊)
2007-01-09 18:49:11
先ほどのコメントの内容、題名と全然違ってました。書き出しの際の思考が記憶力不足で・・・失礼しました
風力を含む再生可能エネルギーは、大容量送電では無く、地産地消が最もよいと思っています。その点では大容量送電は邪道かも知れません。
日本の一極集中は、再生可能エネルギーの面で考えても、大きな弱点かも知れませんね
地域消費については、今マイクログリッドが各地で検証されていますが、どうもまだ実態が見えません。この部分が実用化に向かえば、新しい模索ができそうです。
またマイクログリッドでは無くもう少し簡単に考えれば、風力が豊富な地域の交通手段は、自動車主体でしょうから、これらと風力を組み合わせるのも一つの手だと思います。(これは前述のレスターブラウン氏がプラグインハイブリッドとして強く提案していますね)
⇒kynthmさん、先進的な取り組みとしてご検討いかがでしょうか
返信する
地産地消が基本ですね (カリブの海賊)
2007-01-09 17:42:38
安藤さん、kynthmさん、みなさん明けましておめでとうございます

系統連系については、添付のレポート読んでみます。
(ってかなり分厚い・・・)
電力間の連系量の弱さについては、日本の10電力体制・地域独占制度の弊害のような気もします。
本当なら、50Hzグループと、60Hzグループそれぞれがもっと連系量を太くし、弾力的な運用をしておくべきだったのではと感じます。
日本全体での効率的な電力運用というより、他社を相互干渉(競争しない)しないようにシステム設計されたのかなあと思います。(実際に電力自由化での電力間競争はほぼ皆無です)
ただ、北海道ー東北は、海底ケーブル、東北ー東京は、原子力発電のための基幹線があるので、この道筋に風力発電を繋げていって推進する事はできないのでしょうか?
例えば、北海道の風力を大量に束ねて大容量で東京に送電できれば面白いなと思います。(蓄電などで平準化は必要でしょうけど)

「ゼファー」については、
R社のような使い方は大賛成です。これだと系統連系も必要ないですしとっても合理的かも知れません。
こういった割り切りを前提としたらゼファーの風車は面白いです。
データ公開は、今知りました。良く思い切ってやりましたね。実は小型風力発電の多くは、設置場所や設置高さの制約から、設備利用率は恐らくどんなタイプ(プロペラ、垂直軸、ダリサボ)でも10%に満たないと推察します。故に小型風力発電メーカーの多くは、その現実的な発電量を積極的に表に出さず、逆に「微風でも回ります」「風速0.5mからでも回ります」というようなアピールに傾斜しがちです。
しかし、風力のエネルギーの理論では発電エネルギー=風速の3乗に比例 という事を考えれば、風速0.5mや1m/sで回ることと発電する事はまったく別のものであり、観賞用・啓蒙用以外で実用性を求める場合は、何ら価値を持ちません。
設備利用率10%程度であるのなら、現状としては太陽光発電の方が経済的で、より確実だと思います。
(太陽光発電は日本で普通の日照時間であれば設備利用率11%程度です)

僕はこの小型風力のアピールの仕方そのものが、最終的に自らの需要を潰してしまうように思います。

小型風力を本当に普及させたいのであればデータ開示は必須かも知れません。
http://homepage3.nifty.com/carib7/eng/wind/small.htm
僕は現在、小型風力発電の応援を止めています
(最大の理由は、つくば市の早稲田風車が理由ですが)

なお、ゼファーの開示されたデータ、いくつか計算してみましたが、設備利用率の多くが10%弱という感じでしょうか。予想していたイメージとだいたい同じくらいでしたが、性能的に考えると超強風地帯だと面白いパフォーマンスが期待できそうです。
特に風速13m/s以上になると最大で低格の3倍の出力がでるというのが、興味深い(シャア専用ザクみたいだ・・・)

ただ有名な襟裳岬で平均風速7.1m/sで約10%強というのは意外です(どの機種も6m/s前後の出力が低いので一概に平均7.1m/sだから低いとは言い切れませんが。開示データを見るとゼファーの得意な領域の風が吹いてないようです・・・この点でも開示する意味は大きいです)

コストダウンは大いに期待したいですね。大型風力発電の最大の欠点は、量産効果が薄いことにあると思います。多く売れた機種といっても高々数千台であり、量産による品質の安定化も十分ではないです。やはり量産効果は、数万台、数百万台という単位が必要でしょう。

自動車や家電製品並の量産体制ができれば、確かにかなりポテンシャルはあると思います。プランBのレスターブラウン氏では無いですが、潰れかかった(米系)自動車メーカーの工場をそのまま風力発電工場にしてしまえ!みたいな事ができれば、大変興味深いと思っています。
もう少し性能アップで、1基20万円(連系無し)程度(個人的希望価格)であれば、かなり多様な用途が期待できると思います。
返信する
風力と連系 (安藤@みたび)
2007-01-08 21:07:13
新年おめでとうございます。
今年もご指導のほどよろしくお願いいたします。

○ゼファー

環境先進企業のR社が面白い取り組みをしています。
ゼファーの風車と太陽光を組み合わせて、大阪中心
のネオンサインを「お天気次第で光りまんねん」と
いう仕掛けを組んでいます。風力&太陽光で電力を
全てまかなうため、100%自然エネルギーの広告
塔になります。電気が足りなくなったら、消えても
かめへんという割り切りが見事です。

こういうやり方ですと、風況の悪い地域や都市部で
も小型風車が活躍できます。
http://www.ricoh.co.jp/ecology/history/2003/energy/#01

詳細は書けませんが、エアドルフィンも量産になる
とかなりコストダウンが見込めます。場所によって
はkWhベースで大型風車以上のパフォーマンスが
出るエアドルフィンにも期待したいです。

(ちなみにkWHベースの情報開示で最先端を行く
 のが東伊豆町とゼファーのサイトではないかと思
 います。)

○系統連系

系統連系に関しては、もっと事業者の方から技術的
な裏付けのある議論が出てこないかなと思っていま
す。

ちなみに下記が日本の系統の状況を示す良い論文で
す。大都市圏には500kVの送電線があり、大電
源地域からの基幹送電線では1000kV(百万ボ
ルト)の極太線が通っていますが、それ以外の地域
は、非常に弱々しい系統線しかないのが実状です。
http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/05j033.pdf

これが定性的にメッシュ状送電線で系統余力のある
「ヨーロッパと違う」と語られる根底にあります。

分かりやすく比喩を使えば、静脈注射(分散型の
風力発電)を打つには、太い血管のあるところに
打つ方が安定するわけで、指先などの毛細血管に
静脈注射をしようとしても、針も入らないし、
注射量も極微少にならざるをえません。風力発電
も系統線の弱いところに大量にぶら下げるのは、
やはり周囲への影響を避けられません。

大規模送電線整備は魅力的ですが、かなりの金額
がかかります。うろ覚えですが、10年以上前に
青森から東京圏までの極太背骨を通すのに1兆円
以上かかるという話を聞きました。しかも背骨一
本だけです。ここで、風車の適地とのミスマッチ
が生じます。背骨と風車をつなぐ電線の投資コス
トは風車そのものよりも遙かに高くなるというこ
となのです。

それから、50Hzと60Hzの間の周波数変換
装置は、新信濃、佐久間、東清水の3地点で、
たったの120万kW分だけなのです。

これを太くしたら良いでは?という単純な意見に
は、電力会社は大反対するでしょう。彼らの生存
そのものに影響してしまうからです。

細い・局所的な背骨しか持たない日本の系統線の
実状を前提にしつつ、アンシラリーサービスをど
のように行ったらよいかというのは、電力事業そ
のもののあり方を左右してしまう非常に深い根元
的問題に突き当たってしまいます。

他方で、前のコメントに書きましたように系統制
約は、極めてローカルで個別なものですから、あ
る立地地点を前提に、「科学的」に議論ができる
はずです。そうした理論武装の努力をしない限り
単純には行きません。

需要地に近く・系統基幹線に近いという(風況以
外の)望ましい条件への適地拡大にも努力が必要
です。だから、国立公園、国定公園内の風車設置
についても真剣な検討が必要となります。

これは、単に役所だけでなく、事業者、研究者、
国民世論の総力を挙げた議論が尽くされねばなり
ません。

地球温暖化への対応は待ったなしですから・・・





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キッチリ責任とってもらってください (kynthm)
2006-12-22 20:37:43
リパワーですね。ヨーロッパでも製造不良が見つかっているようです。カットアウトを10m/sにして運転していると聞きましたが、安全上停止したほうがよいのではないでしょうか。(すでに停止しているようでしたらゴメンなさい)

運転開始から1年ほどだと思いますが、不具合が続きますね。担当者の方と面識がありますが、さぞご苦労なさっていることと思います。
ケーブルの件も併せて逸失電力分をキッチリ補償してもらってください。
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なかなか勉強になります。 (たけ)
2006-12-22 12:00:34
 久し振りに書き込みをさせていただきます。
 私も某自治体の小役人でして、風車導入の仕事をしております。このブログは、勉強にもなりますし、時として管理人さんに「愚痴」をこぼしながら仕事を進めております。4月からこの仕事についておりますが、なかなかすごいですね。
 皆さんのコメントの中で、MW級の風車のお話しが出ておりました。皆さんもご存知でしょうし、関連情報をここで流すのも変なのですが、山陰地方の自治体が大規模にやってらっしゃる1.5MWの風車(メーカーは…)の3基がブレードの破損により止まっています。ブレードの破損原因は
雷等の自然災害ではなく、どーもブレードに何かがあった(さすがに「不良品」だったとはいえません。って言っちゃった!)ようですね。今はブレードにテーピングして動かしているらしいですけどね。当然交換しておかなきゃいけないんでしょうけど、今の時期じゃ大変ですね。
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電力会社との共存 (カリブの海賊)
2006-12-21 00:31:22
昔を間接的に知る知る僕にとっては、最初の頃の風力発電は系統連系の厳しさはあるものの、風力発電事業者(当時は3セクも多いので自治体)との関係は良好だった気がします。
それがあるとき、電力会社が、アレルギー的な反応を起こしたような印象を受けました。その点では、にわかブームに乗った風力発電事業者にも責任の一端があるように思えます。電力会社と風力事業者、あるいは電力会社と環境NPO、市民団体がなぜか敵対する関係になっている。
ただ、一番の原因は、原子力と風力発電を対立するものとして提示してしまっている点が問題を深刻化させているようにも思えます。現状は戦略的に見て、原子力と再生可能エネルギーを有効活用し、化石燃料火力の比率をミニマムにする、という戦略が京都議定書▲6%にとって電力分野では最大の効果だと思います。
(もちろん条件としては、今までのレベルを超えた安全運転が必要ですが)
また、
系統連系はある意味国策で、原子力を中心とした長距離送電網を機軸にしていると重いますが、国家の重要なインフラとして、送電線を考えれば、北海道から東北、東京までの風力発電用の大型送電線などもあっていいのではと思いました。この負担は国民合意か電力会社の電力料金への上乗せ税(電力会社は損をしない)で対応できないでしょうか。仮に全電力需要家が、1円/kWh負担するだけ(一般家庭では4500kWh/年程度ですので、4500円の負担)で、9200億円の費用が捻出されます。この費用があれば風力発電機は1本2億円(1000kW)が4600基460万kWの設置が可能です
極端なことを言えば、携帯電話に平均9000円強/1名かけている日本ですから、4500円の負担についてはは家族で人数割りすれば、ちょっとパケット代を我慢すればOKというレベルにもなります

それと電力自由化についてはコメント控えめですが、現状はいくらなんでも酷いのでは?という印象です。PPS事業者は生かさず殺さず、自由化の看板だけを維持させている、と印象なんですが。本来の期待の電力間競争は全く(ゼロではありませんが)起こりませんでしたよね

小型風力発電
僕もかなり研究しましたよ。いろいろ展示会などで見ました。ゼファーの社長さんの講演も2度聞きましたし、ゼファー初台にも行きました。
確かにゼファーの風車は他のまだ発展途上の風車に比べると格段に仕上がりが良く、非常に好印象でした。
よっしゃ、ゼファー数十台丸ごと買いするか。なんて妄想をもって、価格等を検討すると、うーーーん、合わない。商業地区・住宅地区のような低風速域での発電量が期待できないこと、危機本体の高さ、系統連系装置が別途オプションである事、等から難しいと判断しました。主たる要因は「不採算」だからです。(全ての小型風力発電で同じ結論でした)
僕もゼファーの風車「エアドルフィン」は欲しいです。その機器のデザインと予想される信頼性に期待しているからです。
だから、変な売り方さえせず、地道に売っていけばある程度の需要は補足できるのではないでしょうか。
エアドルフィンの思想のまま、10kW、いや100kW程度まで作れないものでしょうか
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小型風車 (カレーうどん)
2006-12-20 14:06:44
 技術的におもしろい分野だけど、機器コスト(\/kW)、発電コスト(\/kWh)を考えると、電源としての価値は非常に低く、趣味の世界の話といってもいい。風車が大形化した理由がコスト低減なのだから、小型風車のコストは当然高いし、技術改良が進んでも根本的なところに越えられない壁がある。
 ほぼメンテフリーで静かで設置場所の違いによる出力ばらつきが小さい太陽電池と違って、回転機械としてのメンテが必要で、回転しているから安全を確保する必要もあるし、設置位置によって出力(と疲労寿命)が全く変わってしまう風車は、非電化地域以外では、経済的にもエネルギー収支的にも積極的に推進するようなものではない。風車を風の吹かないビルの谷間の駅前に設置したりして、ユーザもセンスがない。
 大型風車と違って、設計や設置に関して安全性を審査する制度も全く無い。ゼファーは頑張っていると思うけど、発明家の思いこみで作り込まれたようなタイプの風車もある気がする。疲労寿命なんてまじめに考えているとは思えない。性能表示の方法など、ちょっとは業界団体で基準作りでも考えて欲しいな。
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恐縮です (安藤@ろーきい)
2006-12-19 23:34:14
kynthmさん、カリブの海賊さん、匿名希望さん

お優しいお言葉ありがとうございます。

今日も、予算折衝の最後の3億円を巡って(某庁の最後の3億円です)、某課では侃々諤々の大議論でした。「技術開発に付けるべきだ」、「いや、次世代電池だ」、やはり今年足りなくなった「事業者支援だ」ってな具合です。

このブログは大変某課では有名になっていて、「2MW級を急ぎすぎるのはどうか」というのが戒めにもなっています(重要コメント深謝です。)

系統連系についてももっと戦略が必要かもしれません。RPSは電力会社の中に持てる者と持たざる者の明暗をくっきりさせてしまいました。現在、義務量引き上げを画策中ですが、色んな意見が電力会社の中にはあります。みんな新エネが嫌いという訳では決してなく、風力が入るなら入れたらいいと大幹部も言ってくれますし、電事連の幹部も職務上の建前とは逆に、何とか増やせないかと味方になってくれたりもします。

この前発表になった中部電力が自ら導入する風車は、その立地場所に大変工夫が凝らされていて、流石に自分たちの系統線の強み弱みを熟知した立地だと感心しきりです。

他方で、某電力が計画した北の方の某電力管内の案件は見事に葬られてしまいました。電力会社どうしで話しがつかないんですから、サードパーティアクセスが困難なのも当然です。これは、全電力の自由化論議とも密接につながってしまうので、ガードが堅いのも当然です。

他方で、風力発電は個々の事業者さん限りで、容易に分断統治されてしまいがちです。本当は、系統影響も地域ごとのポートフォリオ分析が必要なのでしょうが、そういう科学的なメスが入らずじまいです。

また、今日の某課の議論では、風力は成熟技術か?という点でした。もっと技術開発の余地があるのではないか?、またそれを応援する仕組みが要るのではないか?など、これまた侃々諤々でした。

そういえば、今日は小型風力発電の雄、ゼファーの伊藤瞭介社長とお約束の1時間を超えて色々ご指導いただいておりました。小型風力の秘めたる潜在能力も凄まじいものがあります。世界的音響メーカーの社長だった伊藤さんが57歳の創業で夢を賭けておられる小型風力の凄みを改めて見せていただいた感じがしております。(先日は、初台のオフィスに参上して3時間半以上もご指導いただいていました、、、その間に政治家から何人も携帯に連絡が入っていたのですが、全て無視でした:苦笑)

とりとめのない話で申し訳ありません。
大人しく(ろーきい)にしておりますので、引き続きご指導ください。


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驚きました (匿名希望)
2006-12-18 16:02:22
はじめまして。
カリブさんのおっしゃる「ユーザーさん」です。

私も色々なところで、講演を聞いておりますが、安藤@タカビーさんは非常に聞き手の心をつかむお話の仕方をされる方だと、毎回感服です。
先日も仙台でお話をお聞きしましたが、つかみのうまさに仕事も忘れて聞き入ってしまいました。

某社の件についてはコメントを避けたいところですが、言うならば、ここは日本ですから、ロビー活動はあまりマッチしませんよね・・・
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政治とエネルギー (カリブの海賊)
2006-12-18 00:01:00
あれっ、先日のシンポで講演されていた方ですね。
★聴講していました!!。貴重な話ありがとうございました

GEの話では無いですけど、海外でも風力発電機の販売は、政治力が関連することが多いようですね
GEさんは中国にポンと無償で風車をプレゼントされたそうですし(上海のスーミン島など)、スペインは皇室営業でガメサを大量契約しているようです
このほか、日本でも先般公募のあったメガソーラー大規模系統連系実証研究(?)でも、かなり偉い方々が動かれたというのを聞いています

それと、安藤さんの講演の話を聞いた夕方すぐにGEのユーザーさんに聞いたところ「そんな恐れ多いことはうちは出来ません!!」と困ってました。

★やはり、正々堂々とやって欲しいものです

それとkynthmさんの言うとおり、日本の風力発電はものすごく閉塞感があります。特に海外の状況を知ると日本は何やってるんだろう?と感じます。EUも、最近になってイタリア、ポルトガルとか風力が大ブームですし、アメリカ(ただ、経済性だけですが)や中国も勢いが止まらない
「本当に系統連系大丈夫なんですか?」「没有(無いよ)」、一体日本の系統連系って?

一方、今の風力発電業界がむしろ狭いマーケットを取り合っている閉鎖的な市場になっているような気がします。2010年300万kWを奪い合うでは無くて、300万kWを単なる通過点として風力発電の政策を期待しています

実際のところ、風力発電に単なるファンから実際に関わるようになりましたが、日本のマーケットって魅力に乏しいです。面白くない。EU諸国、中国、アメリカの方が遥かにダイナミックで、彼らほどの規模でやら無いと、風力発電でCO2を下げたということは出来ないかも知れません。300万kWでは、京都議定書の義務量にも殆ど影響が無いレベルでしかないです。

長文失礼しました
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驚かさないでください (kynthm)
2006-12-16 23:31:14
安藤です。って・・・・ 出たー
当ブログのことで最近色々な場面で声をかけていただくことが多いのですが、久々にビックリしました。

ネットのおかげで色々なデータや論文は誰でも容易に手に入れることができるようになりました。しかし、本当に知りたいことが見つからないのもネットの特性?だったりします。で、本当に知りたい風車の真実を少しでも紹介する、というのがこのブログの趣旨でもあります。

国やその外郭団体の方の講演の多くは、ネットでひけるデータや法律の解説を繋げ合わせたものだったりして退屈です。そんな中、先日の安藤さんの講演はある意味衝撃的でした(笑)。もちろん良い意味でです。

風力発電は一見順調に発展しているように見えますが、関係者の間には相当な閉塞感が漂っているというのが現状ではないでしょうか。
系統連系の問題一つとっても、民間の力だけでは解決できません。悲観していたところに安藤さんのような方が担当課長として登場したのですから、期待せずにはいられません。

風車メーカー、電気事業者、業界団体及び某国には厳しく高飛車(笑)に、国民と新エネルギーには優しい、そんなご活躍を願っております。

いやー、しかしびっくりしました。
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タカビーです(笑) (安藤です)
2006-12-16 21:42:11
貴重なコメント有難うございます。
安藤@タカビー(?)です。

確かに先を急ぎすぎてはいけませんね。
風車はロバストでなければなりません。

ちなみに昨日GE日本副社長の土○氏(当課ではツチマルさんと呼んでます)が「年末のご挨拶」とかいうことで来課されました。話の中身は、まったくゴアイサツで失笑しました。

ろくに直接会話もせずにあちこち言いつけるなら、こちらにも考えがあるぞと言っておきました。

個人的にはこんなことは言いたくもないのですが、政府間関係ともなりますと、ちょっとタカビーくらいでないと足下を見透かされてしまいます(@o@;

クリーンエネルギーの雄、風力推進のため、また御指導ください。
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困ります (kynthm)
2006-11-29 17:56:15
ホントですね。風力発電なんて役に立たないなんて言い出す人が出てきそうです。
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イメージダウン? (canada)
2006-11-28 23:18:03
風が吹いているのに大型風車が(故障で)止まっていると遠くからも目立ちますしね。
悪いイメージとなり兼ねないので、難しいところですね。
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ホントですね (kynthm)
2006-11-28 22:16:21
2000年に世界ではじめてドイツで年間新規導入風車の平均出力が1Mを超え、そのドイツでさえ2005年導入風車の平均出力は1.63Mです。

2M級は国内導入4年足らずです。
ヨーロッパでも洋上風車を除けば大型化は足踏み状態ですよね。

風車の信頼性以外の観点からも、個人的には国内で2M以上はデカ過ぎると思います。
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MW級の危機 (カリブの海賊)
2006-11-28 21:40:44
風力発電は世界的に見ても急ぎすぎかも知れませんね。日本でもMW級で5年経過したものはまだわずかですし、2MW級では皆無ではないかと思います
しかし、今年のエネ庁の補助金採択先を見ますと、2.5、3.0MW目白押しです。このクラスになると、欧米での1年以上の実績すら積んでいないと思われるので、複数の風力関係者から「怖すぎる」。
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地道に前進して欲しい (kynthm)
2006-11-27 22:13:54
新規の大型商談にばかり気をとられて、アフターサービスが疎かになるようでは、本末転倒ですし企業としても恥ずかしいことなのですが。

また、ものづくりの面から言っても一歩一歩足元を固めながら進んでいかないと、思わぬことになりかねません。どこのメーカーのどの機種とは言いませんが、取り敢えず大型化をということで作られた風車で評判の悪いものもあるようです。

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危険な予感 (カリブの海賊)
2006-11-26 22:50:31
現在、風力発電機は、まさに飛ぶように売れているようです。納期2年という声も聞きます。
ただ、過去の風力発電機の歴史を見ると、初期の風車はつくりがしっかりしていたのが、第一期風力ブームの風車は、結構壊れたり、そしてまた落ち着くと良くなる。それを考えると、今のMW級は不安ですね(実は10年を超えたMWの風車って殆ど無いですし)
先日、第一次バブル期の風車の中身を見てきましたが、「ありゃりゃ」という部分がありました
この風力ブームは、確かにメーカーは儲かるかも知れませんが、後で大きな爪あとを残しそうです。
また、既に欧州で空前のブームになっている太陽光も、飛ぶように売れるため、積極的に価格を下げる努力を失ってしまっており、現在の高買取価格が政権交代で問題となり、デンマークの風力市場のように一夜にして消滅してしまう可能性もあります
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がんばってください。 (kynthm)
2006-11-25 18:55:36
あの風車は当町内での計画でも採択されています。ドイツ製ですが会社はアメリカ資本ということでしょうか。風車需給情勢から相当前もって発注しないと手に入らないらしいですね。

環境省の方も実務の上ではもしかしたら、ものすごく温暖化防止に力を発揮している人なのかもしれませんが、プレゼン能力も最近では重要なことの一つですよね。

NEDOは過去の発表を見てもああいう感じが多いのであまり期待していませんでしたが、それにしてもですね。基礎データの収集はもちろん非常に大事なのですが、実際それをどのように現状の改善に繋げていくのかというところがさっぱりわかりませんでした。
あちこちの顔色を伺っていたのでは何にもできません。がんばってください。
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あまりの格差 (カリブの海賊)
2006-11-25 00:31:04
エネ庁の講演は、会場の外でも話題もちきりだったみたいです。ちなみに知り合いの該当メーカーのユーザーさんに聞いたら、開口一番、そんな大それた事はできません!!!といっていました。そのメーカー見たらかなりの数が採用されているんですけどね。でも素朴に考えると、あの風車はドイツ製なのでは?
誰の意図なのか気になります
採択漏れの業者のほうは、多分、既に風車を発注しちゃったから?とかだとありえるかも知れませんね

環境省の講演は残念でした。本来、一番熱意と誇りを持って推進できる省なのに・・・
しかし、その後の外郭団体の講演は、まさにペーパーを正確に読んでいるだけという内容だったので、そちらの方が疲れました。つまんないという意思表示で何度も、トイレに出入りするという形で会場内を横断してささやかな抗議はしたのですが(笑)風車にとって重要な調査の報告だっただけに残念でした
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