先日「ギャラリー・間」で開催されていた「
安藤忠雄建築展」に行って来ました。
[挑戦-原点から-]というタイトル通り、安藤氏の住宅(建築)の原点とも言える「
住吉の長屋」の原寸大模型が展示されていました。
模型は1/100とか1/50というように実際のスケールを縮小して創ることがほとんどですが、原寸大模型とは文字通り、実際の大きさの模型です。模型と言っても、今回の原寸大模型は一部を本物のコンクリートで創るなど手の込んだもので、実際に「住吉の長屋」の住空間を(一部ですが)体験でき、今まで持っていたモヤモヤをかなり解消することが出来ました。
学生の頃から「住吉の長屋」は雑誌や展覧会を通して図面や模型・写真などで何度も見てはいましたが、実物を見に行ってことが無く(見に行ったとしても住宅という特性上、外観しか見ることが出来ないと思われますが)特に内部を見て体験してみたいと強く思っていた建築のひとつで、その長年のモヤモヤした気持ちが晴れました。
感想を一言で言うと「クライアント(施主)が凄い!」でしょうか。
体験してみるといいと思います。
いまや「世界のアンドー」ですが、巨匠安藤氏の原点(若き日の葛藤)を垣間見ることが出来て、生意気にも親近感を持ってしまいました。今まで何回も行った「安藤忠雄展」の中で私にとってはベストな展覧会でした。(Y)