撫子的な日々

どーってことない日常の魂のつぶやき

メガネ

2006年03月02日 | Weblog
昨日、メガネを買った。
友達が、素敵なメガネかけていたのを見て、急にメガネもいいものだなと思うように
なったせいもある。
元アパレル業界にいた彼女は、会う度に服装にマッチしたメガネを次々とかけて現れ、
それがまた、とてもよく似合い、いっそう彼女の魅力を引き出している。
彼女のセンスが良いせいもあるのだろうが、とにかくカッコいい。
で、彼女がかけていた中で私が一番気にいったデザインの分を、私もかけてみたいと密かに
思っていたのである。

それは、プラスチックのフレームで出来た長方形の細長なデザイン。
TVでよく見る、オリエンタルラジオの藤森君(めがねの子)がかけているようなメガネ。

似合わないと家族からブーイングが出る気もする。
しかし、あのデザインの魅力にすっかりとりつかれた私は、店に入った瞬間からプラスチックの
枠ばかり見ていた。
店員さんがにこやかに話しかけてくれる。ここは、いつも買っている店であり、ブッチが2歳まで、
夫のメガネを、ある時はフレームある日はレンズと、数ヶ月おきにカジって壊してくれ、(ワンコは
プラスチックが好きらしい)その度に駆け込んでいた店なので店員さんとも親しい。
「ほんとに、もう~、何度もブッチは。」
とため息をついたら、安くなるように配慮をした修理をしてくれながら、
「まあ、我々からしたら、よくやった!ってカンジですねえ」
と思わずのたもうた店員さんである。

彼は、私が見ているフレームとは違ったものを持ってきて勧めてくれる。
私は普段、ハードコンタクト、使い捨てコンタクト、部屋用メガネ、運転用メガネ、普通のサングラス、
度入りサングラス、などを用途に合わせて使っている。
彼が選んだものは似合っていた事を、身を持って知っている私は、彼の意見はむげには出来ないと
いう想いと、絶対、あの長方形にするんだという想いとのハザマでゆれていた。

彼が、「じゃあ、コンピューターでどれが一番似合うか見てみましょう。」と言い、
うながされ、店の隅においてあるパソコンの前に座った。

カメラで顔写真を撮り、顔の輪郭、眉、目、鼻、口の比率に合わせて点を置き、その上に腺でつなげて
メガネの枠を描いていく。
美術でいう黄金比率のようなものがあるらしく、彼が描いた線のメガネの枠は客観的に見ても、
一番自然で似合っていた。
私が選んだフレームは、コンピューターが選んだものと合わせてみると、横は大幅にはみ出ており、
縦は半分ほどしかなかった。
「まったくのおしゃれだけを考えたら、これも面白いですね。」
と彼は言ってくれたが、PCの画面を駆使しながら理路整然と説明された後では、何だかもう、
気持ちが萎えてしまっていた。
実際、かけてみてPCの画面に写しだされた自分をみても、最初に見た時より大幅に違和感を覚える。
う~む…

結局、彼が最初に選んでくれたメタルのフレームで、度入り色付きレンズにする事になった。
無難におさまった気がするが、おしゃれって、やっぱり冒険なんだろうなあ。