Yさんの閑日好日雑記

徒然に、気まぐれに何かが見つかれば

模型の貨車(9)

2017年04月25日 | 日記
模型の貨車の続き。4軸貨車「トキ」。
トとは屋根のない無蓋車で、2軸の無蓋車を細長くしたスタイル。
キは7回目で説明した通りで、積載重量25トン以上の車両。

この「トキ」もあまり個性のない貨車で、トとかワムとかと同じ
ように昭和の時代を特徴づける貨車と云える。
模型では積載物が石炭であるが、いろいろなものが積める便利な
貨車であった。

コンテナ車、そして自動車輸送になった現在では、「トキ」などは
実車においてまったく存在価値が無くなった車両になった。
調べて見ると、終戦後4、500両製造されたとあるが、現在は
JR貨物でも存在していないようだ。
仲間の貨車も私有貨車を含めて、現役で眼にすることはないと云える。
この辺は、不確かなので正確な情報でない事を記しておく。

旅で出会った鉄道(31)・JR九州キハ47形

2017年04月24日 | 日記
JR九州の香椎線で出会ったキハ47形のディーゼルカー。
香椎線は、香椎駅を起点に西戸崎へ、また宇美へと結んでいる
25、4キロの路線である。
特に香椎―西戸崎間は愛称名:海の中道線と呼ばれている。

現在は、福岡市への通勤・通学路線になっているが、元々は糟屋炭田の
石炭を西戸崎港へ運ぶために建設された路線とある。
であるから、昔は「連載している模型の貨車のセムとかト」が石炭を
満載して、蒸気機関車に牽かれて走っていたのであろう。

写真は、鹿児島本線の九産大前駅近くで出会った香椎線、キハ40系の
キハ47形の気動車2両連結。
JR九州の最近の車両は、カラフルな塗装の車両で眼を惹いているが、
何か落ち着く旧塗装・国鉄時代の車両が通過していった。

因みに現在のテンプレートの気動車は、同じキハ40系のJR東日本の
キハ40形である。

模型の貨車(7)

2017年04月23日 | 日記
4軸貨車の2両目は「チキ」。
前回も説明した通りに2軸貨車の「チ」から発展してきた貨車である。
この貨車は、分かり易く長物木材を積載している。
「チ」の2軸貨車は2両連結で運んでいた積載物を1両でこなせる車両で
ある。またボギー台車(4軸)なので、安定性、高速性も確保されている。

さて以前に書いたが、2列目のカタガナ表記をここで説明しておこう。
「チキ」の場合では、「キ」になる記号が何を意味しているかである。
これは、貨車が積載できる積荷の重さを表している。
貨車の場合は、『ムラサキ』の順に変わるが、寿司屋の醤油ではない。

積載量で13トン以下は表記ナシ、14~16トンが「ム」、17~19トン
が「ラ」、20~24トンが「サ」、25トン以上が「キ」と表記している。
何で『ムラサキ』となったかは、諸説あるらしい。
国鉄(鉄道省)の紋章が「動輪に桐」で、桐の花は紫色だからの語呂合わせ、
また単に貨車の用途記号として使われていない文字を使って『ムラサキ』と
語呂合わせをした説とかがあるらしい。どれも確信ではない。

こんなことも貨車の模型を持ったことで増えた鉄道的な雑学である。

模型の貨車(6)

2017年04月22日 | 日記
いよいよ4軸貨車の登場である。
4軸貨車は、ボギー台車の貨車で高速性、また重量のある積荷、大きな
積荷などに対応する車両である。

写真は、前回の2軸貨車「チ」の仲間になる貨車である「シキ」。
「シキ」の「シ」は、大物車の旧称である重量物運搬車からのジュウ
リョウのジの濁音を取った頭文字だそうである。
シキには、写真のトランスよりさらに大型のトランスを運ぶ、途轍も
なく大きい車両や自衛隊の戦車を運ぶものとか多彩な車両群がある。

私がこの3線式貨車を求めた第一の理由は、この「シキ」が積荷と
ともに混ざっていたからでもあった。
積載されているものは、事業用のトランスであろう。
尚且つ木枠とかロープ状の固定の仕方が、積荷としての魅力たっぷり 
な車両であった。これも横浜の工場長にかなり補強していただいた。
前オ-ナーのこだわりが感じ取れる車両でもある。

模型の貨車(5)

2017年04月21日 | 日記
模型の貨車の続き。変わり種の2軸貨車、「チ」2両。
森林鉄道の運材台車に似ているが、国鉄の場合は2両以上連結して
長物貨物を運搬していた。

この仲間には、「チキ」、また大型車両では「シキ」、変わり種では
戦前の沿岸防衛用に加農砲を積んだ車両などもあった。
さて「チ」とはどういう意味で付けられたのだろうか。
調べて見る、「長物車」を運ぶ車両であり、最初の頃は当然木材が
主流であった。そのため「木材」を表す英語“Timber”(チンバー)の
「チ」から付けられたとある。
またおいおい説明するが、2列目のカタガナ表記は積載重量を表している。

写真に積載されている木材は、横浜の工場長が近所の公園で拾ってきた
枯れ枝を、それらしく作っていただいたものである。
2枚の写真で、積荷があるとないとでは雰囲気がまったく異なる。
またどのような形で長物の積載物を運んだかが、よく分かるであろう。