Yさんの閑日好日雑記

徒然に、気まぐれに何かが見つかれば

大寒と55年前の急行列車

2018年01月20日 | 日記
二十四節気の一つ大寒である。暦の上ではこれからが一番寒い季節に
なる。昨年来からの寒波到来で一段と寒さが厳しかった。
日本海側の積雪も多く、先日信越線で電車が雪で立ち往生した。
思い出すのは、三八豪雪(1963年・昭和38年1月)で新潟始発の
急行「越路」がなんと106時間遅れで上野駅に到着した。
いろいろな資料で、その時の急行「越路」の足取りを伝えている。

1月23日(水)新潟発、上野行16時05分・704レ(愛称:急行
越路)が1時間5分遅れで出発。
その後、信越線の新潟―長岡間が暴風雪のため22時頃までストップ。
運転再開後保内駅(新潟から36、3Km)で雪の吹き溜まりに突っ込んで
立ち往生する。
1月24日(木)何とか脱出したが、押切駅(新潟から56、4Km)で
また立ち往生。暖房が切れたため列車内に火鉢を差し入れる。
乗客約400人のうち311人が一酸化炭素中毒症状を起し、重傷の3人が
ラッセル車で長岡に運び入院。
1月25日(金)~27日(日)長岡駅(新潟から63、3Km)で立ち往生。
開通の目処が立たないため乗客は近所の旅館へ宿泊。27日の朝『除雪協力隊
を乗せた救援列車』が上野から東北本線、磐越西線経由で長岡へ到着。
1月28日(月)1時45分長岡駅を発車。106時間21分遅れで8時29分
上野駅に到着する。国鉄史上最大の遅れとして記録されている。
※写真は当時の様子を伝える朝日新聞と上野駅で急行「越路」を出迎える国鉄マンたち。