さてさて、単行本から3年きっかりたって、文庫になりました。
小学校の新人の先生、日野晃道、通称、てるてる先生を主人公とした1年間の学級経営の話。
かなーり、異色な学校物だと思います。
だって、先生が本気で授業しているし(学校もので先生が授業しているシーンが主題的に扱われることは希)、週案とかちゃんと作ってるし。
いつものように、現場のリアリティから立ち上がる物語を書いています。
そして、いつものように、万人にとって面白い作品では決してなさそうだけど、でも、おいらの魂、作品の中に置いてきました。
って、ガツンとぶつかってくれる人にはとても響くでしょう。
願わくば、間違いでもいいから、多くの人に届き、それぞれの関心に応じて、時にはスマッシュヒットをくらわすような読まれ方をしてほしいと思います。
実は、ぼくが書いてきた中で、頭の中に続編がある数少ないひとつ(たいてい、一作で世界観を書いたら、もういいやって気分になりがちなのに)。
能書きはこの程度で、なにはともあれ、てるてる先生と3年2組のみんなは、ぼくはとっても愛おしいです。
読み終わったら、スカイエマさんの表紙画の、誰が誰か考えてみるというのは、きっと愛しい読み方です。
ギャングエイジ (PHP文芸文庫) 価格:¥ 900(税込) 発売日:2014-03-10 |