空を見ればあしたが見える―PTA会長は気象予報士さん 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2004-01 |
「職業PTA会長」の1年間―こうなったら、会社を辞めてでも、やるしかねえべ!! 価格:¥ 1,529(税込) 発売日:1996-08 |
最初の2冊は、「やってみたらよかった」系の会長回顧録。
前者は千葉で、後者は山形。
へぇっ、こういうPTAもあるのか、という点で、得るものは必ずあるのだ。
特に後者は、PTA活動にのめり込むあまり、仕事をやめてしまったという壮絶な話。
この人の書いていることにはいちいち、そうだよなあ、それちがうだろー、といろいろ感じるところがあったが、とにもかくにも、「現実世界は複雑で、多要因。自分ができることで「蛇口を締める」ことができるのは何か」という発想を持った人だというのが分かる。
PTAの掟―お母さんたちのコワ~イ話 (カッパ・ブックス) 価格:¥ 840(税込) 発売日:1997-08 |
これは、本当に怖い話。
10年前の本で、やや古びたかなと思うのは、当時のPTAの年長世代が「最近の若い母親が」と世代間ギャップを強調する点。
今ではその「若い母親が」、同じようなことをさらに若い人たちに言っているかも。
書かれていることの半分は、PTAというよりも、保護者社会の軋轢なのだけれど、それでも、PTAの怖い話は満載。
編集サイドのコメントのスタンスがなにか一貫せず気持ち悪いとはいえ、10年前に書かれた資料として貴重。
さて、我々は少しは進歩したのだろうか……。
で、あらためて、この本、よろしくお願いいたします。
PTA再活用論―悩ましき現実を超えて (中公新書ラクレ) 価格:¥ 819(税込) 発売日:2008-10 |
追記
「やったらよかった」言説はたしかに、真実を含んでいて、ぼくも役員やってよかったところはたくさんある。
でも、それだけでは済まないのは全くの事実で、「やったらいいこともあった、しかし……」の後をどう語るか、語る言葉を持つことが、ぼくの、というか、PTA社会の課題なのだと思う。