川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

「幸せ家族」をつくる

2007-03-22 18:13:38 | ひとが書いたもの
働くパパのための「幸福な家族」のつくり方働くパパのための「幸福な家族」のつくり方
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2007-02-15
恵贈頂いたのが、思いの外、おもしろかった。現状認識は違うのだけれど、考えていることは似ている。
ただ、家族ブランディングの考えを推し進めると、逆に強迫観念に駆られる人たちが間違いなくでてくる。
それをどのようにセイフティネットを掛けられるかは課題。どんなに素敵なアイデアでも、思いこんでしまうと息苦しいのだ。
思うに、プレジデント・ファミリーが抱えているジレンマはそこ。ぼくはたまたま、彼らと今仕事をしているから、読者が息苦しくならないようなヘルプができればいいなあ、と常々思う。
著者のあいはらひろゆき氏は、ざっくりいって「仲間」だと思う。
この時代の中で同じ船に乗っている。
あいはら氏や家族がハッピーな世の中は、ぼくや家族にもハッピーかもしれない。

ただ一点のみ、本の後半に、「ネオパパ」の類型化をか語っているところには、違和感があった。マーケティング的な手法の精度が気になるのと、「オールドパパ」にやたら厳しいのと。

もっとも、最後の収録された、ネオパパと、オールドパパパのコメント集を読んでいて、これはある程度仕方ないのかとも思った。
オールドパパ的な価値観と、ネオパパ的な価値観は、時として混在して、なんでもありだと思うのだけれど、むしろ、コメントでは両極化して、強迫観念的に「男と女の役割は違う」などと言う人がいる。
男性性・女性性の違いはある程度認めた上で、柔軟に役割を話あっていく「ネオ」の方が、ずっと豊かな未来に繋がっていると、ぼくは直観的に支持する。

若い、父親候補には是非よんでもらいたいな。
できれば、ぼくの本などもセットで。

追記
ぼく自身、実は「家族ブランディング」と言われてもぴんとこないし、個としても、集団としても「天然」でありたいと思うのです。セルフプロデュース? そりゃあ、時々考えますが、なにか? ってな具合で。
でも、そこのところは、実はすごく小さなことで、子縁でつながるものをどうしたって、あいはら氏にかんじてしまうわけですね。