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仔猫と小説

2023-11-25 16:57:00 | 日記

批判しないでください。

今回もしょうもない小説でお楽しみくださいませ



都会の高層マンション、夜の静まり返る中、一室の住人が窓辺で佇んでいた。外は深夜の静けさに包まれているかのようだった。彼はたった今、部屋の中でひとりきりだと感じていた。しかし、彼の視線を引きつけるものが窓の外にあった。

窓の外、隣のビルの一室で、かすかな灯りが点滅しているように見えた。それはまるで誰かが部屋を行き来しているかのようだったが、そのビルは長らく放置されていたはずだ。興味津々でその灯りを見つめていると、突然、それが部屋の中に入り込んでくるような感覚に襲われた。

住人は動けなくなり、部屋の中に張り巡らされた静寂が彼を包み込む。そして、彼の目の前に、影が蠢き出した。最初はかすかな影だったが、その次第に形を成していく。それはかつての住人の亡霊であり、彼の部屋に取り憑いていたのだ。

怨みを抱えた亡霊は、彼の周りを漂いながら、徐々に物理的な存在を持ち始めた。住人は絶望の中でその姿を見つめ、何もできないままにされていた。そして、亡霊は復讐の執念を持ちながら、彼に対して不気味なささやきを囁いてきた。

マンションの廊下には、彼の悲鳴が響き渡り、他の住人たちは何事かを悟りながらも、その扉を開ける勇気を持てなかった。彼の部屋から漏れる怨念の声が、夜の都会を凍りつかせていった。


では また