となりべや

漫画家 久世みずきのブログホムペです

8月9日

2019-08-09 14:45:28 | にっき
74年前の1945年(昭和20年)8月9日
午前11時02分に長崎に原爆が落とされました

当時、亡くなった方だけで約7万4千人もの人がいたそうです

***以下そこそこ長文です***


記憶の風化が怖いなと、前回の記事に頂いたコメントを見ても思いました


広島市の原爆資料館 は「被爆再現人形」 の撤去を決めたそうです

実際にはこんなものではなかった…という意見もあったということですが
あれは結構インパクトあったし
自分が子供の頃なら、恐怖を伝えるには十分だったんじゃないかなと思う

今後代わりになるようなものがないなら、撤去しないほうがいいように感じます




あと、記憶の風化…で思うのが、
先日、ツイッターで『好きです韓国』というハッシュタグのついたツイートを見かけた時

私はあのタグは素敵だなと思いました

けど、そのタグに批判的だったり、さらにはそのタグをつけて内容は真逆のことを書いてるような人も見かけました

その一つ(それも批判的な内容だったのですが)に賛同のリプがある中で
18歳くらいの子が
「そんな他国に厳しくしないで広い心で包もう」
みたいなリプをつけてました
(※このブログに出てくるツイートの内容は、原文のままではないので私の見え方による多少の歪曲があるかもしれません)

私はそれはとても素敵と思ったんですが、
案の定、何人かの否定的なリプがつき
結局はその子は、自分のリプは間違ってた・・・というような返事をして
自分のリプを消してしまったようでした

彼女のリプに
「これまでされてきたことや歴史を知らないからそんなことが言える」
「ラブアンドピースのティーンエイジャー(揶揄のように私には見えました)」
というようなことが書いてあったのを見て
私は、そう言うことじゃないのに…と思いました

去年のブログだったかに書いたけど、
歴史なんか知らなくても、人として大事なことはわかります

むしろ、若い子たちのほうがわかってると思う

『戦争をしないこと・寛大な心を持つこと・仲良くすること』


歴史をちょっと知ってるからと言って、
知ったような態度で本質を見失っているのは、
だいたい大人の方じゃないかと
(そして戦争を実際にしらない人たち)
そう思うのです

私は、他所の国の言うことを何でも聞け・言いなりになれ、ということを言ってるのではなく
そのリプをした彼女もそんなことはわかってると思います

彼女のいうような大事な部分をわからないまま、
ただ他所の国の事情や・歴史や・考え方・国民性を無視して
批判するようなことが違うのではないかなと私は感じます

歴史は勿論知っておくことは大事で、必要なこととも思いますが
それには、その国の人達を培ってきたものも理解をしようとせねばと思います
(たとえば、国によって独特な精神病があるそうで
それが起こり得るその国の考え方や歴史などです)

日本的な観点・世界的な観点・その国の観点
そういった見方ができて
外交の正しさについては本当に語れるんだと思います
(実際そんな人は存在しえないのではないかとは思いますが)

嫌韓を過剰に表してる人は、裏に別の思惑や思想があったりする団体とかの人も居て
私が危惧するほど多数ではないかもとも思います

でも、あんな風に若い子の意見を否定して
黙らせてしまう様子はとても残念だったし
いいねやリツートも最終的に結構多くついてて

『納得させられやすい(歴史的な関係性とかによる)意見
平和を望むならもっと考えねばいけない意見』
そういうものに流されてしまうのは
私達が戦争を実際に知らない世代だからなのではないかと思いました

記憶の風化により、さらにそういう意見に流されていかないか
とても心配になりました

私の考えも個人的なもので、それが正しいとは言えないのかもと思うと
また色々難しいけど…

でもやっぱり平和が一番なので
余計な争いをせず・賢く日本には立ち回ってほしいです

それが、この日本の強みで個性になってくれたらいいです







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2 コメント

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Unknown (銀河)
2019-08-09 21:04:36
久世先生こんばんは。

広島の被爆した人形が撤去されてしまうのですか…
私は原爆資料館には一度も行ったことが無いのですが、残念に思います。
以前Twitterで「戦争を批判するために、いたずらに恐怖心を煽るような話を聞かされるのが嫌だった」
という意見を見かけました。
その方は決して過激な思想の方ではないと見受けられましたし、
「真の平和教育は今の自分の幸せを大事に思うことでそれを守りたいと思うところから始まると思う」
という様な事を言われていて、それも一理あるなと思わせられましたが、
それでも戦争の恐怖を伝えることはやはり大事だと思うのです。
戦争を批判するために恐怖心を煽っているのではなく、
戦争の思い出を語る時に恐怖心を抱いた記憶が多くの人にあるからこそ、その様な声が大きく強く伝わっているのだと思います。
それだけ戦争は恐ろしいことなんだという事を、私達は重く受け止めて繰り返さないように学ばなければならないのだとそう思います。

私も最近Twitterでいわゆるネット右翼といわれる人達のツイートを読んで暗澹とする事が凄く多いです。
嫌韓を表明している人達の意見には聞くに耐えない物も少なくなくて、
本当に何故隣同士で顔も同じ人達がこんなに憎み合っているんだろうと悲しくなります。
ネットの一部の過激な人達だけなら無視すれば良いことですが、
最近は国ぐるみでヘイトを煽る様な風潮さえ感じて…
その学生さん?のリプ、そういう若い世代の柔らかい心を持った人を
知識があるからというだけで物事の本質を見失っている大人達が叩くのは、本当に残念な気持ちになります。
先生の仰る、歴史だけでなくその国の国民性や思想まで知った上で接するということは、本当に大切ですよね。
日本から見た歴史があるように、韓国にも韓国人から見た歴史があり、儒教という物の考え方もあります。
これもTwitterで読んだのですが、欧米では原爆投下は戦争を終わらせるため必要だったと学校で教えているそうです。
日本人にはとてもショックな事ですが、これも欧米から見た第二次世界大戦の歴史なのだと思います。
お互いの一方的な歴史観だけで悪戯に憎しみ合っても、いつまでも問題は解決しません。
その若い方が言ったように、お互い仲良くしたい、許し合いたいという気持ちを持ってこそ、平和への一歩が踏み出せるのだと思います。

長くなりましたが、戦争を知らない世代の人達が理詰めでおかしな世の中を作らないために、
繰り返しになりますが私達が戦争の悲惨さを少しでも次世代へ語り継いでいかなければならないと強く思いを新たにしました。
柔軟な考えを持った若い人達も、きっと平和の立役者になってくれると、私はそう信じたいです…。
返信する
銀河ちゃんへ (久世みずき)
2019-08-15 11:42:37
またもコメントを、しかもとても丁寧に
本当にありがとうございます
くれぐれもご無理はされないでくださいね(><)

内容は、まず、私のつたない文章を(数日後読み返して自分でもよくわからなくなりがちだったのに💦)よくこんなに理解してくださった…と感動しました

そしてわかりやすく丁寧に、かつもっと深いお考えを聞かせてもらえて、それにもまた感謝しております
やっぱり銀河ちゃんは読書が好きなので語彙力があるなぁなんてことも感じました^^

銀河ちゃんのような押し付けすぎず相手に寄り添えるような考えや伝え方を、私も学んでいきたいなと思いました…!😊
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