本日の日本経済新聞「春秋」より
バンクーバー冬季五輪で日本人メダリストを2人出したモーター製造の日本電産サンキョーは、2003年度まで3年間赤字続きだった。当時の社名は三協精機製作所。精密モーター大手の日本電産が買収し、息を吹き返した企業だ。
すぐやる、必ずやる。日本電産の永守重信社長は長野県の三協精機に毎週通い、目標をあきらめない永守流を社員に説いて回った。30坪の工場を、ハードディスク駆動装置のモーターで世界首位の企業に育てた経験を、三協社員にぶつけた。1円の無駄にも目を光らせた。
そうした永守流が、スピードスケート男子500メートルで銀メダルをとった長島圭一郎選手、銅メダルの加藤条治選手に乗り移ったかのようだった。前回のトリノ五輪ではメダルに届かなかった二人が雪辱を果たした。トリノでは13位に終わり今回も1回目6位だった長島選手には、永守さんのような粘りがあった。
「1位」にこだわる永守さんは「金メダルをとってこいよ」といって選手を送り出した。「銀と銅でも不満かもしれない」という声が日本電産サンキョーであがっている。たぶんそうだろう。再建中も、永守さんは士気を考え、スケート部を廃部にしなかった。「金をとるまで頑張れ」と思っていることだろう。
バンクーバー冬季五輪で日本人メダリストを2人出したモーター製造の日本電産サンキョーは、2003年度まで3年間赤字続きだった。当時の社名は三協精機製作所。精密モーター大手の日本電産が買収し、息を吹き返した企業だ。
すぐやる、必ずやる。日本電産の永守重信社長は長野県の三協精機に毎週通い、目標をあきらめない永守流を社員に説いて回った。30坪の工場を、ハードディスク駆動装置のモーターで世界首位の企業に育てた経験を、三協社員にぶつけた。1円の無駄にも目を光らせた。
そうした永守流が、スピードスケート男子500メートルで銀メダルをとった長島圭一郎選手、銅メダルの加藤条治選手に乗り移ったかのようだった。前回のトリノ五輪ではメダルに届かなかった二人が雪辱を果たした。トリノでは13位に終わり今回も1回目6位だった長島選手には、永守さんのような粘りがあった。
「1位」にこだわる永守さんは「金メダルをとってこいよ」といって選手を送り出した。「銀と銅でも不満かもしれない」という声が日本電産サンキョーであがっている。たぶんそうだろう。再建中も、永守さんは士気を考え、スケート部を廃部にしなかった。「金をとるまで頑張れ」と思っていることだろう。
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