桒田三秀税理士

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民度

2018-03-12 08:47:29 | 日記
 中国人観光客の「民度」が話題になっている。

 多くの場合、マナーを非難するものだが、日本人も30年前はヨーロッパでの

 同じような振る舞いが非難されたものだ。

 昨年12月、中国ハルビンの5つ星ホテルで隠し撮りされた映像が大騒動になっている。

 ① 便器ブラシでコップを磨く

 ② そのコップをバスタオルで拭く

 ③ バスタオルを便器の水に浸して床を拭く

 ④ 客の食べ残したスープを、次の料理に使いまわす

 とんでもない、と驚くなかれ。

 今から40年前には、日本でも同じようなことが行われていた。

 ある税理士が学生の頃、京都のあるホテルのビアガーデンでアルバイトしていた。

 当時は、ジンギスカン鍋が流行っていて、客のほとんどが注文していた。

 下級生の頃は、先輩の指示通り、客から引いた鍋を、丁寧に洗剤を付け、
  
 タワシで磨き、洗濯したタオルで拭いていた。

 その税理士が上級生になったころ、画期的にシステムに変更した。

 客から引いた鍋を、一斉に並べ、ホースで水をかけ、デッキブラシでこする。

 そのあと、床を拭いたり、テーブルを拭いたりした雑巾で鍋を拭く。

 こうすると、手間が今までの1/3に激減する。

 デッキブラシは、ビールがこぼれた床を掃除したりもするが、

 鍋を磨いているのを見て、副支配人から怒られた。

 「鍋を磨くと、デッキブラシに炭コゲが付いて、それで床を磨くと

 床が黒くなるからやめろ」

 そこ?

 後輩からの

 「雑巾で鍋を拭いて大丈夫ですか」という問いに、税理士はこう答えたのだった。

 「鍋は熱で殺菌されるから大丈夫」。


 10年後、そのホテルの前を通ったら、駐車場になっていた。
 
コメント
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