アブラモビッチ氏がチェルシーのオーナーに就任して1000試合目となるイングランド・プレミアリーグの第10節のチェルシーとトッテナムのロンドン・ダービーは、スコアレスドローに終わりました。
9試合無敗で首位の座をキープしたトッテナムのモウリーニョ監督は試合を振り返り、「本来ならば敵地でのダービーで引き分けたことはとても前向きなことだ。しかし、ロッカールームでは幸せそうな様子はなかったよ。それが最高だ。精神面と人格面が完全に変化している。」と選手たちのハングリーさを褒め称えた。
続けてモウリーニョ監督は今季のタイトル争いにも言及し、「私たちはタイトルレースに参加していない。競争馬ではなくポニーだからね。」と、謙遜しました。
また、モウリーニョ監督は古巣チェルシーの補強にも言及し、「(チェルシーのブラジル代表DF)チアゴ・シウバの1か月分の給料で、(トッテナムのウェールズ代表DF)ジョー・ロドンの年俸が賄えてしまう。」と高額を揶揄しつつ、「もちろんチェルシーは優勝候補のひとつだ。間違いない。彼らにとって2ポイント差は問題ないことだろう。」とコメントしました。
2-0で勝利した前節マンC戦で記者にマンCのボール保持率が80%だったことを指摘されると、モウリーニョ監督は「ボールはあげるが勝ち点3は貰っていく。」と返したそうですが、モウリーニョ監督が饒舌でかつ自分の選手をメディアの前で称える時はそのチームも強い時だと改めて思いました。
また、マンU時代にモウリーニョ監督の口からはこのようなコメントを聞く機会は少なかったような気もします。
一方、チェルシーのランパード監督は「後ろから見ているような発言だが、彼らはプレミアリーグの首位にいる。」と、師匠であるモウリーニョ監督のトッテナムはポニー発言にツッコミを入れました。
また、補強についても「彼らだって優勝を狙えるクラブだ。多額の投資だってお互い様さ。(ウェールズ代表MF)ベイルはベンチにいるし、(イングランド代表MF)デレ・アリはこっちにいないのだから。」と返しており、この先が頼もしいと思いました。