まだ終わらんよ!

007に学ぶ艶っぽさとダンディズム

 007シリーズ最新作、「慰めの報酬」公開間近と言う訳で、とある車の月刊誌で”007に学ぶ艶っぽさとダンディズム”と題して、「慰めの報酬」の劇中に登場するアストンマーチン DBSを中心に所謂ボンドカーが特集されていたので、読みました。

 で、読んでいていくつか気になったというか、ツッコミを入れたくなったので、ネタにしようと思います。

 まず、初代ショーン・コネリーボンドの3作目「ゴールドフィンガー」に登場するアストンマーチン DB5について。特集記事の中で、”(「ゴールドフィンガー」で)ベンツフェラーリボンドカーにしなかったのは、監督のテレンス・ヤングのセンスと言うものだろう。おそらくは、原作者のイアン・フレミングが監督をしたとしても、やはりアストンマーチンを選んでいたに違いない。ちなみに原作ではボンドカーとしてベントレーの3リッター・スピードモデルが登場する。”とあります。ですが、今僕の手元にあるイアン・フレミングの原作本のひとつのあとがきには”「ムーンレイカー」で1933年に買った4.5リットルのベントレーをつぶしたあと、ジェームス・ボンドは仕事用にジャガーアストンマーチンのどちらでも手に入れられるのだが、そしてそのどちらもボンドの護衛車としてぴったりだったのだが、税関の目をごまかせる秘密のスペースがたくさんついているアストンマーチンDB3を選ぶ。”と記述があり、正確にはDB3はレーシングカーだったと思うのでDB MkⅢの翻訳間違いだとは思いますが、それでもテレンス・ヤングが「ゴールドフィンガー」でDB5を登場させたのはセンスじゃなくて必然だと思います。

 また、”過去のシリーズにアストンマーチンは3台しか登場していない。”とか、2代目ジョージ・レーゼンビー=ボンドの6作目「女王陛下の007」には”不思議なことに、このフィルムにはボンドカーに相当する車は出てこない。”とありましたが、「女王陛下の007」には初代DBSが登場する訳で(→初代DBSコーギーのミニカーの写真はコチラ)、確か初代DBSにはDB5のようなギミックはありませんが、オープニングとエンディングには欠かせない重要な役割を果たしていると思います。また、これまでのシリーズに登場したアストンマーチンは現行DBSも含めると全部で5台のはずだと思います(→これまた007シリーズに登場したアストンマーチンコーギーのミニカーの写真はコチラ)。

 熟読すれば他にもツッコミどころがありそうですが、元映画雑誌の編集長で007フリークというライターやどこそこのセレブまで引っ張り出して特集した割りにはお粗末な内容。3代目ロジャー・ムーアボンドにスマートに知識を言ってのける点も学ばないといけないんじゃないかと思いました。


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