日産のGT-Rが4月17日にお馴染みのニュルブルクリンクで7分29秒3という市販車最速ラップを記録したそうですが、9月30日に「このタイムに疑惑がある」とポルシェが日産に抗議、10月9日に日産はポルシェに対して公式に反論したそうです。
これまでの経緯を振り返ると、ポルシェは今年の夏にアメリカで日産のGT-Rの新車を購入し、それをドイツへ持ち帰って輸送し、ニュルブルクリンクで911 ターボ&911 GT2と比較テストを行ったそうです。その結果、GT-Rのベストラップは7分54秒で、日産が発表した7分29秒よりも25秒遅かったとか。ちなみに、ポルシェによると、911 ターボは7分38秒で、911 GT2は7分34秒というベストラップを刻んだそうです。
比較テストの結果、ポルシェは「GT-Rのニュルブルクリンクでの記録は市販車と違う仕様で出したタイムではないか?」、また、「日産はGT-Rにセミスリックタイヤを装着して走行したのではないか?」と疑問を呈したそうです。
それに対して日産は「純正以外のタイヤはいっさい使用していないし、サスペンションの設定も市販車と変えていない。」と反論。さらに「GT-Rはいつ誰が、どんな状況で運転しても最高の性能を発揮するスーパーカーとして企画した。だから、市販車と違うワンオフの車両でタイムトライアルを行うことは無意味。」と強調。加えて、日産はGT-Rにデータレコーダーにビデオを搭載していたため、市販車よりも車重が50kg重い状態で行われており、かつテストの模様は2008年7月号のベストモータリングに収録されているそうで、「ビデオがラップタイムの証拠になる。」と主張しているそうです。
また、実際にテストに使用したダンロップのトタイヤに関して、日産は「製造元がテスト終了後に撮影したタイヤの写真を報道向けに公開している。」として、テストの正当性をアピール。
同時に、
「自動車メーカーが研究開発用に購入したGT-Rに対して、我々はその性能をフルに引き出すためのアドバイスを惜しまない。」
と、余裕とも受け取れるコメントを表明。
日産カッコよすぎ。どうするポルシェ?
こうなったらニュルブルクリンクでテストしないフェラーリとか他のメーカーも巻き込んで、リアルグランツーリズモでガチンコ勝負して欲しいところ。というか、所謂ハコのレースはSUPER GTとかいろんなカテゴリーがありますが、Gr.Nというか、限りなく市販車に近い状態でレースをすればもっと盛り上がると思います。