ハイ・ランド、ハード・レイン 価格:¥ 1,800(税込) 発売日:2007-04-25 |
所謂ネオアコのイノベイダー的なアズテック・カメラですが、リアルタイムで聞いた人はもちろん10年ちょっと前のフリッパーズ・ギター及びその後の渋谷系の流れでコーネリアスや小沢 健二の1stやヘアカット100の再発盤なんかと「High Rand,Hard Rain」を一緒に聞いた人も多いんじゃないかと思います。僕もそのクチで、初めて聞いたのがちょうど冬だった上にM-3♪Walk Out To Winterからして冬のイメージが強いアルバムですが、個人的には自分の音楽へのアプローチを変えた教科書的な一枚でもあります。
当時のアズテック・カメラ=ロディ・フレイムがインタビューで自らが敬愛するデヴィッド・ボウイを「ビジュアルやパフォーマンスは氷山の一角でその素晴らしさはコード進行のよさにある。アコギで弾いてごらん。」と評していたのですが、ベースがしっかりしているとジャンルもボーダレスになって懐メロにならずに鮮度を保てるんだと思います。情報化が進んで消費のスピードがどんどん速くなってもイイものはいつになってもイイものです。
で、サイドバーに貼り付けている通り、今年もコートと一緒に引っ張り出して「High Rand,Hard Rain」を聞いている訳ですが、M-1♪Obliviousからジャカジャカかき鳴らされるギターと珠玉のメロディーラインはネオアコ特有の青さと相まって今年の冬も色褪せていません。