「007/カジノ・ロワイヤル」のDVD化を勝手に記念して、ジェームズ・ボンド/007シリーズに登場する「ボンドカー」をネタにしています。今日取り上げるのは18作目「トゥモロー・ネバー・ダイ」に登場したBMW 750iLです。
潜入先のドイツ・ハンブルグでQからレンタカーとして支給されたBMW 750iL。7シリーズと言えばBMWのフラッグシップサルーンですから、個人的には最初はアストンマーチンやロータスを乗り継いできたジェームズ・ボンドが乗る車としては違和感がありました。運転席よりもむしろ後部座席に乗る車ではないかと。
ところが劇中での活躍はその後部座席に飛び乗り、そこから携帯電話で遠隔操作。ルーフに内蔵されたミサイルやトランクの巻きびし、エンブレムに内蔵されたワイヤカッターを駆使して敵の追撃をかわす姿はまさにボンドカーそのもの。最後は駐車場の屋上から飛び降り、レンタカーチェーンの店舗に突っ込んで返却するというシャレた演出のおまけ付き。
前作「ゴールデンアイ」から19作目「ワールド・イズ・ノット・イナフ」までの間、プライベートではMi-6から払い下げになったアストンマーチンDB5、任務ではBMWに乗ったジェームズ・ボンド。DB5に比べるとお世辞にもカッコイイとは言えない750iLですが、個人的にはブロスナン=ボンドが乗ったボンドカーの中で一番ボンドカーらしい車だったと思います。