まだ終わらんよ!

スタンフォード・ブリッジの戦い

 チェルシーが4シーズンぶり4度目のイングランド・プレミアリーグ優勝&2年連続6度目のFA杯優勝の2冠を無事達成し、2010年W杯も終わったということで、今日はハネムーンで訪れたロンドンで3月13日にチェルシーのホーム、スタンフォード・ブリッジで行われたチェルシーvsの観戦記をやっと書こうと思います。

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 で、やってきましたのチェルシーのホーム、スタンフォード・ブリッジ。当ブログでサッカーのカテゴリーを設けていますが、実はサッカーを生で観戦するのはこの日が初めて。そもそも僕がサッカーを観るようになったのが1993年頃で、チェルシーの存在を知ったのはちょうど1994年のW杯開幕前。FA杯の決勝でチェルシーマンUに敗れたという記事を読んだ時でした。その頃はイタリア・セリエAが好きだったのですが、その後元オランダ代表MFフリットOBやイタリア代表クラスチェルシーに移籍。また、当時良く聴いていたイギリスのバンド、ブラーチェルシーのサポーターということで、僕もチェルシーを応援するようになりました。その時からサッカーを生で初観戦する時はの試合を(の)ホームので観る、またはスタンフォード・ブリッジチェルシーの試合を観ると心に決めていたので(ただ、ブラジル代表MFカカレアル・マドリーに放出した時点で応援するのを止めました、、、)、この日は念願が叶いました。

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 前置きが長くなりましたが、オフィシャルショップでお土産を買ってから、ちょっと早目にスタンドへ。2階席だったのですが(まんまテレビカメラ目線)、ピッチではの選手が早速アップ中。チェルシー側のサポーターはまだまばらでしたが、ゴール裏の側の席は満杯で早くも大盛り上がり。アップするのメンバーの中でも元チェルシーイングランド代表歴もある8番のパーカーのボール捌きがうまいと思っていたら、チェルシーのメンバーも遅れてアップを開始。チェルシーイングランド代表MFランパードイングランド代表MFジョー・コールの古巣であり、ゾラ監督は元イタリア代表FWのチェルシーOBで永久欠番25(正式には永久欠番ではないそうですが、ゾラ以降誰も25番は背負っておらず、実質永久欠番なんだそうです)な上にチェルシーアンチェロッティ監督ゾラ監督の因縁対決(今から14年程前に元イタリア代表FWバッジョと並ぶファンタジスタ&セカンドトップと称され、セリエAパルマで10番を背負っていたゾラに対し、パルマの指揮官に就任したばかりのアンチェロッティ監督はサイドMFへのコンバートを指示するもゾラがこれに反発。海を渡り、チェルシーに移籍。ブルーズのレジェンドになった次第です)ということで、観ているこっちも寒さとキンチョーでトイレが近くなりました(でもそのトイレがステンレスの流し台みたいなところに横一列に並んでする感じで、面食らいました)。

 で、トイレから戻ってくると。最初はまばらだったスタジアムもいつの間にか満員になったと思ったら、よいよいよキックオフ。この日のチェルシーのスタメンは、GKがイングランドターンブルで、4バックは右からセルビア代表DFイヴァノヴィッチ&元ブラジル代表DFアレックスイングランド代表DFテリーポルトガル代表DFフェレイラ。中盤はアンカーにナイジェリア代表MFミケルで、2センターハーフはドイツ代表MFバラックランパード。3トップはフランス代表FWアネルカコートジボワール代表FWドログバフランス代表FWマルーダチェコ代表GKツェフイングランド代表DFアシュリー・コールガーナ代表MFエシアンをケガで欠いていますが、ほぼベストメンバー。3日後にCLの戦(しかもの指揮官はチェルシーを2度リーグ優勝に導いたモウリーニョ元監督)ということで、戦力を温存させるかと心配していたのですが、フルスロットルで安心しました。

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 試合は大盛り上がり+当時”時の人”だったテリーがボールを持つとブーイングするゴール裏ののサポーターとは対照的に基本静かでテリーがブーイングされると拍手で返すぐらいなチェルシーのサポーターが見守る中、基本チェルシーが攻める展開。ただ、ランパードはパスミスが多く、攻撃はマルーダのクロスがメインで、ごくたまにバラックがくさびになり、落としたところにドログバが飛び込むぐらい。ランパードも古巣相手に決定的なパスはもちろんシュートも放てず。フェレイラがオーバーラップする左サイドと違って、右サイドのイヴァノビッチは攻めあがることは少なく、アネルカも孤立、、、。それでも、左サイドだけでも崩せればたくさんチャンスは生まれるもので、前半16分にマルーダのクロスにオーバーラップしたアレックスが頭で合わせてチェルシーが先制!基本座り見&チェルシーのサポーターオンリーの2階席は全員総立ち。自陣に戻るアレックス以下チェルシーのイレブンを称えているかと思ったら、僕の周りの視線のほとんどは違う方向へ、、、。つられて同じ方を見ると、そこはのサポーターが陣取るゴール裏で、僕の回りのチェルシーのサポーターが人差し指&中指を立てて(アメリカでは中指ですが、イギリスのファックサインは人差し指&中指)、「ファ●ク △$%?!」「ファ●キン ◎▲#$%!!」とのサポーターを挑発(汗)。特に僕の前方のトレンチコートの坊主のお兄さんは、みんなが座った後もひとり立ったまま、両手でダブルファックサイン(汗)。試合再開後、のサポーターが陣取るゴール裏に時々目線をやっていたのですが、どうも一部ののサポーターは試合よりもこっちを挑発している風(汗)。ただ、そこはフィールドとスタンドの間に柵を設けていないプレミアリーグだけあって、どこぞのリーグと違って発炎筒は飛んでこないし、乱闘もないのでひと安心(笑)。

 ところが、喜びもつかの間で前半30分に冒頭で登場したパーカーの同点ゴールが決まり、振り出し、、、。同じく初めてサッカーを生観戦する妻が「チェルシーって、強いんじゃないの??」と漏らすほど、その後のチェルシーは決定的な場面を作ることができず、、、。空気が怪しくなったまま、ハーフタイムを迎えました。

 少なくとも2階席のチェルシーのサポーターの多くがアルコールを補充した後(基本スタジアム内でアルコールは販売されているのですが、席には持ち込むことができません。そのため、帰りに入り口付近には飲み掛けと思われるアルコール類が結構散乱してました)、後半戦がキックオフ。前半ほとんど消えていたアネルカがドリブル突破を試みるも、ダメ。僕の隣の隣の隣のおじいちゃんも思わず立ち上がって、顔を真っ赤にしながら「ファ●キン ◎▲#$%!!」、、、。さらに空気が怪しくなってきました、、、。

 しかし、ジョー・コールが恋しくなった後半11分、ゴールを求めるスタジアムの空気を読んだようにテリーがオーバーラップを開始。左サイドのマルーダにボールが渡ると、マルーダのクロスに飛び込まんとばかりにテリーはエリア内へと疾走。しかし、期待通りにマルーダがクロスを放つも、テリーはまさかの転倒、、、。でも、このクロスにドログバが頭で合わせ、チェルシーが遂に勝ち越し!!ズッコケましたが、2010年W杯でもダイビングヘッドでゴールを守ったテリーの気迫が生んだゴールだったと思います。

 そして、もう一人空気を読んでいたのが勝ち越しゴールを決めたドログバ。ゴールネットを揺らしたボールをまるで負けているチームのように奪うと、もっとゴールがみたいんだろうといわんばかりに客席を煽りまくり。でも、コーナーキックはランパードに任せた方が良いと思いました、、、。

 ドログバの煽りが効いたのかどうかはわかりませんが、後半21分にアネルカと交代でジョー・コールが入った頃にはチェルシーが押せ押せ状態で、後半32分にマルーダが左足でゴール!!この日のMVPはやっぱりこの人だと思います。帰りの飛行機に置いてあったフリーペーパーでも表示を飾ってましたし、3ゴールも演出してくれたマルーダに惚れてしまいました(ランパードのネーム&ナンバー入りユニを買って帰ったのですが、日本よりも全然安いので、マルーダのユニも買っておけばよかったとちょっと後悔)。そして、後半35分にイヴァノビッチと交代でロシア代表MFジルコフが登場し、サイドアタックはさらに重厚に(今季のプレミアリーグのベストイレブンと評価されるイヴァノビッチですが、クロスを放り込みたい場面では、イヴァノビッチよりもフェレイラジルコフかと思います)。しかし、この日テリー同様古巣のサポーターにブーイングを受けていたランパード(でもジョー・コールはブーイングを受けず。謎)のヒールシュートは惜しくもゴールポスト。決めていたらランパードはさらに男前でしたが、後半45分に今度はディフェンスに囲まれながらも、得意のミドル。GKにはじかれるのですが、こぼれたところをドログバが詰め、ダメ押しの4点目。チェルシーの圧勝で幕を閉じました。

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 試合後、スタジアム周辺を飾っているチェルシーの現役&OBの写真と記念撮影。フリットがなかったのが残念(あと、入り口付近に元ウクライナ代表FWシェフチェンコの写真がまだ貼ってありましたが、あれはもう剥がした方が、、、)。

 初めて生で観ましたが、やっぱりTVよりもいろんな意味でおもしろかったですし、ホテルに戻っても興奮は中々冷めないもので、その日の試合の中継を2回も観てしまいました(ついでに何かのサッカー番組で司会が元イングランド代表FWリネカーで、解説がこれまた元イングランド代表FWシアラーでした。何しゃべってるかさっぱりでしたが)。

 シーズン終了後、ジョー・コールバラックが退団し、ゾラ監督の解任されました。いずれ何らかの形でスタンフォード・ブリッジに戻って来て欲しいです。

 そして、僕らもスタンフォード・ブリッジにいつの日かまた戻りたいと思いました。


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