先生、そこまちがってるよ

ちがってねえよ。
ちょっとあってねえだけだよ。

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出師の表:vol.5

2006年04月05日 23時47分22秒 | 【三国志】出師の表・誡子書【原文】
まだ終わらねえよw
楽しいからかまわんのだけど。

223年
劉備は病没する。
死に際し孔明に対しこう言い残す。

~~~~~~~~~~
君才十倍曹丕
 <君の才曹丕(ソウヒ)に十倍し>
必能安国、
 <必ず能(ヨ)く国を安んじ、>
終定大事。
 <終に大事を定めん。>

若嗣子可輔、
 <若(モ)し嗣子輔(タス)くべくんば、>
輔之。
 <之を輔(タス)けよ。>

如其不才、
 <如し其れ不才ならば、>
君可自取。
 <君自ら取るべし。>

君の才能は曹丕の10倍である。
きっと国を安定させて、
最終的に大事(=中国統一)を果たすだろう。

もし後継ぎ(=劉禅)が補佐するに足りる人物であれば、
補佐してくれ。

もし後継ぎに才能がなければ、
君が自ら皇帝となりなさい。
~~~~~~~~~~

これに対し孔明は
涙を流してこたえる。
~~~~~~~~~~
臣敢竭股肱之力、
 <臣、敢(ア)えて股肱の力を竭(ツク)し、>
効忠貞之節、
 <忠貞の節を効(イタ)し、>
継之以死
 <之を継ぐに死を以てす>

私は手足となって働き
忠義を尽くし
命懸けで働くでありましょう
~~~~~~~~~~


劉備の跡を継いだ息子、劉禅:リュウゼンは
父に似ずまことに凡愚であった。

先の敗戦により国費、物資は欠乏し、優秀な指揮官はほぼ全滅。
南方では反乱が起き、新皇帝は凡愚。

孔明に託された蜀は魏打倒どころでなく、
その存在そのものが危機を迎えていた。

先主・劉備に受けた恩に報いるため
孔明はこの瀕死の蜀の立て直しから始める。

内政を整備し公平に努め、国力の増加に再度取り掛かる。

先主・劉備の死より4年。
準備を整えた孔明はいよいよ北伐を決意する。

出陣にあたり、その決意を記した書を上奏する。

自分を登用してくれた先帝である劉備に対する恩義を述べ、
若き皇帝である劉禅を諭し、
自らの報恩の決意を述べた上奏文。

古来、
この表を読んで涙しない者は忠臣にあらず
と言われてきたほど、
孔明の蜀に対する忠臣ぶりが如実にあられている。

『出師の表』

である。

先主の挙兵以来ともに戦ってきた優秀な指揮官は死に絶え
国力は衰退し
物量も
人材も
運用能力も
雲泥の差がある魏に対し
戦いを挑むのである。

時代の流れは魏に傾き
勝算は少ない。

しかし
やらねばならんのである。

先主への恩に報いるために
先主の大義のために
孔明は
強大な魏に戦いを挑むのである。

当代一の英雄が築き上げた大帝国へ戦を仕掛けるのである。

国力差、10倍。

悲壮な決意を胸に孔明は立つ。



次回、出師の表全文を記し最終回とする。

あああ。
やっと終わるよ。
長かった。
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