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花橘…♪

2011年03月10日 | 茶道
お茶のお稽古での楽しみの一つに、お菓子があります。








お茶をしていなければ、多分一生口にする事がなかったであろう、和菓子の数々…








それらを楽しむ事が出来るのは本当にうれしい限りです(*^_^*)








ただ珍しく、美味しいと言うだけでなく、お茶で使う和菓子には、深い意味があったり、日本の歴史を学べる物も多くあり、それらを少しずつ知るたびに、日本文化の素晴らしさを感じるのです(*^_^*)








先日のお茶のお稽古で出た、主菓子は「花橘」…








日本古来からのカンキツと言えば、橘が有名ですが、カンキツと言う字も、柑橘=たちばなが入りますものね。








北国育ちの私は実際の橘を目にした事は残念ながらありません…








橘の学名は、Citrus tachibana…








そう…精油で使用する、オレンジや、マンダリン、ビターオレンジ、ライム、レモン、その他と属名が一緒ですね(*^_^*)








と言う事は、「花橘」は、白くて5弁の花びらをもつ、あの素敵な香り「ネロリ」さんと一緒なのですね~








オレンジや、ビターオレンジは、外国の子…と言う感じがしますが、きっと由緒正しい日本の子「橘」さんは、日本人らしい香りが漂うのでしょうか…と思ったり。








雛祭りの飾りにも、「左近の桜」に、「右近の橘」を飾りますし…








紫宸殿や、京都御所の門前にも、桜と、橘…








端午の節句の歌「こいのぼり」の中にも、「橘かおる~♪朝風に~♪」と出てきます。








その橘の花の香りをかいだ事がないのはとても残念ですが、この主菓子を頂いて、いつかかいで見たいな~と、思ったのでした(*^_^*)








主菓子の「花橘」…求肥の中は、たまらなく美味しい、黄身餡でした(*^_^*)








花橘と言うネーミングの主菓子でしたが、見た目はお花と言うより、果実と若葉を想わせるようなその形…








きっとこれまた、意味があるのかもしれませんね(*^_^*)