WALKER’S 

歩く男の日日

10月21日(日) 第54回MBSこども音楽コンクール兵庫地区大会

2007-10-22 | 演奏会
 ぼくが見たのは小学校の重唱、合唱、吹奏楽。中学校の箏曲、ギターマンドリン、吹奏楽。これだけ多くの重唱、合唱を聴くことは滅多にないことです。聴いて思うのは、吹奏楽とは全然違うということです。同じ音楽でも対局にある。言葉がある、意味がある、直接訴えることができる音楽。吹奏楽ではできないことだし、その表現力の大きさに憧れることもしばしば。でも、言葉がないから良いということもある。
 今回聴いた合唱曲は、命や、地球、戦争、などのメッセージ性の強いものが目立った。特に「耳をすませば」という曲は強烈でした。世界各地で戦争や飢餓に苦しんでいる子供たちの悲痛な叫び声から始まるのです。耳をすますと、そういう声が聞こえてくる。そのメッセージはよく分かるし、そういう音楽があってもいいし、あるべきだとも思う。でも、小学生が歌うのはどうか。子供というのは、もっと無邪気で天真爛漫で、自分の周りの今日と明日くらいのことを考えていればいいものではないのか。音楽というのは、もっと明るくて、楽しくて、美しくて、気持ちのいいものではないのか。そうも言っていられない現代日本のただならぬ状況なのでしょうか。

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