WALKER’S 

歩く男の日日

38日目 (2)

2016-06-04 | 16年四国の旅


 長尾寺ではお参りを含めて35分の休憩、12時21分に発ちます。屋島を下ってきたときに登り口のベンチで金倉寺と昨日一宮寺でも会った外国人男性が休んでいて、少し話をしたときに今日は88番まで歩く、3時30分には着くと言ったので、一応そのようにはしたい。ちなみに、彼は昨日は一宮寺の近くの善根宿に泊まって今日はおへんろ交流サロンで野宿、荷物は15kgもあるので35kmが精一杯だということでした。
 ご覧のように、長尾寺を出る頃にはすっかり雲は消えて快晴です。気温も上がって、体調は十分なのに前山ダムまでのタイムはぎりぎりベストタイでした。時速は6.38km、ダムの手前は急坂だから調子が良くてもこんなもんです。おへんろ交流サロンに到着したのは13時10分、もちろんお遍路さんは誰もいません、と言いたいところでしたが、すぐ夫婦のお遍路がやってきました、続いて自転車の女性もやってきました。女性は東京からで4回の区切りで今回がもちろん結願、明日は高野山を目指すそうです。夫婦は花折峠の方からやってきたので出会わなかったという訳です。女性はお遍路大使の任命証と緑のバッジをもらって大喜び、ぼくは冷水と熱いお茶を何杯もお代わりして最後の締めくくりの歩きに備えます。


 女性は一足早く出発、ぼくも25分休んだので、すぐ後に続きます。花折峠へ向かう舗装道を登り始めてすぐ、昔の遍路道の登り口がありました。佐藤さんに聞いて、へえそんな道があるのだ、と知ったのはつい最近のことでした。英語の地図にはちゃんと緑の点線が記入してあったので歩くことはできるのかも、と半信半疑でしたが、ちゃんと道しるべがはっきり見えました。でもさすがに今回は時間の余裕もなく、どれくらい時間がかかり、体力的にどれだけの負担があるか全く予想がつかないので、諦めるしかありません。最後は気持ちよく終わりたいということもあったし。


 入口から22分後、峠の少し手前に出口も発見しました。これはかなりだいじょうぶそうな感じです。来年は初めからそのつもりで登りたいと思います。


 国道を離れて最後の脇道に入って14分、長尾寺の手前でも何枚か見かけた新しいさぬき市の遍路道しるべがありました。この道を歩くのは本当に気持ちがいい、またここまで戻って来られたというのと、もう明日で四国を後にするのかという何ともいえない寂しい気持が入り交じります。


 そして、結願所大窪寺の山門です。時刻は15時13分、前山ダムから98分45秒、ベストを2分も上まわる最高の歩きで締めくくることができました。

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