WALKER’S 

歩く男の日日

宿の予約はいつしたらいいの?

2024-02-28 | 日記

 すねどらさんのライブでこの3月から14日間の区切りで初めての歩き遍路をする女性が、質問を投げかけていた。明確な回答はライブではされなかった。
 初めてのお遍路だとどれくらい歩けるかわからないからどのあたりの宿に予約を入れるかそれすらも見当をつけにくい。でも前日に予約を入れてもめぼしい宿はほとんど満室で取れないであろう。昨年の春はとくにひどかったらしい。41番で会った夫婦遍路さんは3月の徳島の宿は全く取れなかったという。どれくらい前に予約を入れたかは聞かなかったけれど、ことごとく断られたので予定を全く変更するしかなかった。やり直しでは1か月くらい前から予約を入れるようにしてきたと。昨年の春はコロナで待ちかねた外国人お遍路が押し寄せた、徳島の遍路宿では日本人より外国人のほうが多かったとよく聞かされた。コロナ前の一番多かった時の倍くらいの外国人が四国を歩いたという統計もある。
 今年の春も外国人の勢いは衰えていないと思う。外国人がよく利用する1番門前のお遍路ハウスではこの先1か月の予約がほとんど埋まっていて空いているのは3日間だけ、1組しか泊まれない宿だけれど昨年春でもこれだけ埋まることはなかったと記憶している。5番の前の森本屋さんもかなり埋まっているし、ほかのお遍路ハウスも昨年以上の感じがしている。
 だから、どれくらい歩けるかなどと悠長なことを言っている場合ではない。20km平均で歩くのだと決めてかかってできるだけ早く徳島の宿は予約を入れてしまいなさいとぼくはアドバイスする。それほど足が速くも強くもない東生佳子さんでも1日目=安楽寺、2日目=旅館吉野、3日目=すだち庵、4日目=名西旅館花、に泊まった。これくらいはお遍路を始める1か月くらい前に予約を入れておくべきだと思う、特に吉野とすだち庵は3月だとすぐに満室になる可能性が高いから早ければ早いほど良い。宿がないと本当に安心して歩くことすらできないから徳島の宿はまず決めてしまうこと、そしてその宿まで何が何でも歩き切るのだと強い意志を持つこと、歩くのに自信がないという人でも20kmまでなら東生さんのように何とかなるはず。
 初日、安楽寺の宿坊は現在2月28日の時点で3月の予約は7割くらい満室になっている。21日以降は全滅、春休みだし桜も満開だからね。安楽寺に断られた場合5km手前の地蔵寺近くの森本屋、安楽寺の1km半手前の寿食堂、安楽寺の3km先の越久田屋は安楽寺まで送迎してくれる。この3つと十楽寺の宿坊がある。十楽寺は時々休んでいることもあるのであてにしないほうがよい。
 11番の近くの旅館吉野が取れなかった場合、すぐそばに「お宿イレブン」というのができた。ただしこれはドミトリーでシャワーしかない。夕食もない。これが嫌だというならできるだけ早く吉野に電話を入れるしかない。3km手前の鴨島駅の近くにもいっぱい宿はあるけれど山登りの前に3km歩くとかなりの負担になるかもしれない。山登りだけで7時間かかるという人はいっぱいいるからね。
 そして12番の後のすだち庵はメールで予約できるので外国人にすごい人気、知らない外国人はいないといってもいいくらい。10人くらいは泊まれるけれど3月4月の予約は1か月前でも難しいかもしれない。もしすだち庵の予約が取れない場合は「moja house」がある。すだち庵のところまで車で送迎してくれる。ただしこの宿も相部屋オンリーで8人まで泊まれる。宿にあぶれる心配はないけれどそういうハンデを背負うことになるから、くれぐれも予約は早めにしたほうが賢いということ。
 4日目の13番のそばの宿が満室だった場合はそこからバスに乗って徳島の中心部に出るという手があったけれど、13番の前まで戻る朝の早いバスがなくなったのでそれも難しいことになってしまった。結局早め早めに宿に予約を入れることがいかに大事かということ。宿さえ決まればそこまで一生懸命歩くだけでいいんだから。