WALKER’S 

歩く男の日日

ロームシアターから大原へ

2016-08-30 | 日記

 高校A前半が終わったのは13時10分、表へ出ると雨はすっかりあがっていました。天気予報は大はずれ。歩いて京阪三条へ向かいます。もう少し北の近いバス停もあったと思いますが、なにぶん京都でバスに乗るのは初めてなので分かりやすいバス停をチョイス。日曜でも大原行きは15分間隔で出ているのでそんなに待ちませんでした。コンクールのことがメインだったのでカメラを忘れてしまいました。残念、初めての大原なのに。
 京阪三条から45分ほどで終点の大原に到着です。ちょっとしたターミナルになっていて切符売り場、待合所の建物もしっかりです。人里離れた山里でもっと鄙びた感じを想像していましたが、かなり開けたところもあり人家もそれなりに多くて少し意外な感じもしました。
 参道は呂川沿いの大原女の小径、これが思わぬ急勾配、山登りというほどではないけれど四国の道を思い出します。沿道は洒落た茶店や喫茶店やティールームやコーヒーショップや、小物の店、漬物屋さんなどが建ち並んでいてさすが北の果てとはいえ京都の観光地の様相です。
 いずみたく作曲、永六輔作詞、デュークエイセス歌唱、にほんのうた第1集がリリースされたのは66年9月、ちょうど50年前のことです。14曲の中には群馬の「いい湯だな」、三重の「涙は真珠」、大阪の「銀杏並木」、兵庫の「別れた人と」、そしてこのシリーズで最も有名な「女ひとり」も入っています。50年前はこのような洒落た店が並んでいたのだろうか、と考えながら登っていきます。800mほどで三千院の前にやってきましたがぼくは三千院には入りません。

 三千院の正門を横目にその先にある勝林院に向かいます。拝観料は300円、御朱印は別に300円。西国でもそういうことは普通だと聞いているので驚きません。四国では中央の墨書は御本尊の名前を書きますが、法然上人縁のお寺となるとほとんどのお寺が阿弥陀さんになるのでお寺さんによって書くことはいろいろになるみたいです。「大原問答」というのは、このお寺で後の天台座主の招きによって法然上人が浄土の宗義について論議を交わされたことをいうようです。受付の奥さんは感じのいい人で一言二言立ち話、こういうのは四国ではあんまりない。33番ではちょっとお話ししたことはありましたが。