WALKER’S 

歩く男の日日

2012年 四国別格霊場巡拝 総括

2012-07-19 | 12年別格巡り

① 日帰り                 31.2km  1
② 旅館吉野 6500円(2食、おにぎり) 21.7km
 
                     37.4km  2
③ 龍山荘       6500円(2食)  25.3km  3
   民宿あづま     6500円(2食) 45.2km
   柳屋旅館      6000円(夕食)  8.2km   4,5
                      30.0km
④ 遍路宿もやい    3000円(素泊)  6.5km  6
   大洲郷土館ユースH 3200円(素泊)  37.6km  8
   民宿旅館長珍屋   4200円(素泊)  30.9km   7,9
                       27.9km 10,11 
⑤ ビジネス旅館高雄  3000円(素泊)  13.3km     12
   寿司六旅館     3500円(素泊) 38.2km  13.14
   民宿おおひら    5500円(夕食) 39.8km  15,16
   善根宿うたんぐら  1000円(朝食) 40.1km  18,17
   民宿八十窪     6000円(夕食) 30.1km  19
                       38.7km  20
   合計        54900円   502.1km

5回合計の費用
  宿泊費    54900円(12泊)
  交通費    57180円
  食費飲料費  5431円
  念珠       9700円

  合計    127211円

 1月に始めたときの計画では12回に分けて88ヶ所の山道もほとんど歩くつもりだった。費用は18万円以上かかるはずだった。2月になって事情が変化して、山道のトレースは諦めて、夜行バスも避けて別格だけを効率よく巡ることにした。それで6万円以上費用を節約することができたけれど、前回09年の通し打ちと比べて、日数は59%、宿泊数は43%、歩行距離は44%にしかならなかった。高知県はたったの32kmほどしか歩けなかったし、愛媛県も松尾峠、柏坂、松尾トンネルの上の道、鳥坂峠、久万高原、横峰寺とほとんど全ての山道を歩くことができなかった。香川県も弥谷寺から志度寺までほとんどワープ、別格巡りだと割り切っていても少し物足りないと感じることもあったし申し訳ないなと思うこともあった。

 27時間テレビは悪くなかったけれど、100kmマラソンだけは苦手で見る気がしなかった。身体を痛めつけるのを見せ物にするのは全くぼくの趣味に合わない。四国の旅でもほとんどのお遍路さんが足を痛め苦しみながら歩いているけれど、ぼくは何より足を痛めないことに重きを置いている。楽しみながら歩けなければお遍路ではない、とすら思っている。
 そのことからすれば、今回の別格は足を痛めることなく歩けたので上々だったといえる。思い通りに歩けなかった箇所、タイムが出なかった箇所、草臥れてへたり込んだ箇所、いつまで経っても下界が見えずやけくそになった箇所、いろいろあったけれど足を痛めることはなかったからそれら全てが楽しみであったし思い出になった。


 1月に歩いているときには、20ヶ所を歩いた後のことは全く考えられなかった。3月の焼山寺越えのときもまだイメージが湧かなかった。4月の3番から5番のときにいろんな人と出会って、またちゃんと通しで歩きたいという気持ちが芽生えてきた。龍山荘で一緒になった福岡の高崎さんには多くの遍路宿のことを教えて貰った。民宿あづまで一緒になった枯雑草(かれくさ)さんは素晴らしく豊かなベテラン遍路さんだった。民宿あづまの女将さんはいつもながら親身になってくれる。広島府中の9巡目逆打ちの女性は本当に素晴らしいお遍路さんだった。出会う人みんなを明るく元気にしてくれる、お大師さんのような人だった。8年前に何度も出会った人だということはいまだに確認できないけれど、そうであってもなくても、かけがえのない宝物になった。そして、3年ぶりだというのに名前だけではっきり覚えていてくれた柳屋旅館の女将さん。このままで終わっていいわけがないと思うようになった。そして、6月、八十窪で一緒だった杉並区から来たお四国病の明るい男性には、ポンポンと肩を叩いて貰ったような感じがした。深く考えることはない、歩きたければ歩いたらいいし、来たくないのなら来なくていい。四国はいつでもいつまでも待ってくれている。
 ブログを書きながら、来年の通し打ちの計画を考えていた。3年前の通し打ちが終わった後に大体の計画は立てたけれど、新しい情報がいくつかあったので、調整し直した。


 65日かかってようやく表装の詠智会から別格の念珠が送られてきた。これで今年のお遍路も完了したことになる。思いはすでに来年の88ヶ所通し打ちに飛んでいる。線香528本、蝋燭176本はすでにケースの中にある。