WALKER’S 

歩く男の日日

東高野街道 12月11日

2010-12-09 | 東高野街道

10:46

大阪難波駅のホームから改札の前へ上がってくるとせんとくんが出迎えてくれる。5ヶ月ぶりに難波にやってきた。目指すは学文路から極楽橋までの東高野街道。

10:53

南海難波駅のホームに上がっていくと、橋本行き急行はすでに待っている。この時間だと一番札所霊山寺の近くに泊まった人が高速バスに乗れば、この電車で高野山に向かうことになるから、一人くらいはいるかもしれないと思ったけれど、一人もお遍路さんはいなかった。秋のお遍路シーズンもすでに最終盤だ。

12:08

紀ノ川を渡る。天気予報は曇り時々雨だったけれど、雨は降っていない。降りそうな気配もない。持ってきた傘は杖としての役割だけで済みそうだ。

12:14

学文路駅の標高は79m、極楽橋の標高は538m、10km歩いて500m登る。でも途中でかなり深い谷へ下りるから700mは登ることになる。

12:16

改札を出るとすぐ階段がある。当然反対側にはスロープもある。目の前は国道370号、東へ200m行って、南へ折れる。

12:22

たった200mなのに6分もかかったのは、目印となる郵便局が見えず、行き過ぎてしまったから。郵便局は国道沿いではなく北側の細い道の方にあった。右折するといきなり急坂がまっている。

12:22

踏切を渡ってもまだまだ急坂が続く。このくらいの道幅だと街道の雰囲気が感じられる。

12:23

ようやく勾配がゆるくなってきた。

12:24

歴史街道の道標があった。初めての道だから、こういう確証があると一安心できる。

12:25

石童丸物語がどういうお話か知らないし、そばに解説板もなかったけれど、ここに宿があったということは、明治の初めまでは門前町として相当にぎわったことが想像できる。

12:26

右手に眺望が開ける。向こうに見えるのは雨引山、2年前歩いた町石道はあの中腹あたりになる。

12:28

左に入ると西光寺、苅萱堂。新高野街道にも荒れ果てた苅萱堂があったけれど、こちらはもちろんちゃんとお参りもできる。江戸時代の参拝者は必ず立ち寄ったことだろうけれど、ぼくは時間の余裕がないのでお参りはできない。

12:28

案内板のそばでもう1枚。

12:29

かなり汗もかいて熱くなってきたので、ジャンパーを脱いでザックにしまう。半袖下着と厚めのネルシャツだけになる。春のお遍路とほとんど変わらない格好で歩く。

12:34

こういう分岐点に当たると、一瞬当惑する。でもまさか上の方が県道だとは思えないので地図を確認するまでもなく下の道をそのまま行く。

12:35

こういう細い山道だと舗装されていても街道の雰囲気が味わえる。

12:36

軽自動車でも、立ち止まって脇によけないといけないくらいの細さ。

12:36

とはいえ県道だからこのように拡幅工事が進んでいるところもある。でもこの幅も長くは続かない。

12:39

左手にため池を確認、ほとんど一本道だから間違いようはないはずだけれど、こういうはっきりした目印があると安心できる。

12:40

ちょっとした集落の中に入っていく。坂も落ち着いてほとんど平坦になる。

12:44

分岐点がある。右が県道、左が旧街道であることは地図で確認済みである。

12:44

分岐点に道標、高野山 女人堂 九拾町 と読めるけれど、どちらの道を行けばいいかは示していない。

12:48

ぼくのPCの地図を見ているときは県道から旧街道に入ると下り坂になると勝手に思いこんでいた。でも実際は真逆でこのような急な上り坂が続く。

12:49

軒下につるし柿、ここは柿の一大産地。街道のまわりの山肌の多くが柿畑になっていた。

12:50

突然街道を横切る太い道とトンネルが現れた。ぼくの地図にはなかったのでちょっとびっくり。

12:52

左へ入る道があって、そちらの方が太いので一瞬迷ったけれど、紛れもなく目の前の道が街道。

12:53

左手にまたため池、これも大きな目印、今までの道が全て正しいことが確認できてまた一安心。

12:55

下り坂になった。ここが河根の里に下りていく峠なのか。

12:55

また広い道が現れた。ぼくのPC地図ソフト「プロアトラス」は10年以上前のものでこの道は載っていないけれど、グーグルマップにはちゃんと載っていたので、今度はおどらかない。

12:56

街道は太い道を横切って斜め左ということも確認済み。

12:57

新しい大きな道の横に昔ながらの街道が続く。

12:58

急な下り坂になった。いよいよ河根の里が近い。

12:58

どんどん下っていく。

12:59

ここから大きく「く」の字に折れてさらなる急坂を下りていく。

13:00

地図の裏に河根丹生神社の道標がある。安心して左下の道へ落ちていく。

13:00

写真ではあまり伝わらないけれど、落ちていくという表現がぴったりなくらい急な下り坂。地元の人は慣れているからどうということはないのだろうけれど、バイクや自転車でこの坂を下りるのはとても無謀な感じがするほどだ。

13:01

ヘアピンカーブでさらに下る。幾分緩やかになる。

13:01

さらに急カーブで左へ、傾斜はますます急になっていくようだ。グーグルマップを見たとき相当急な坂道だとは思ったけれど、想像を超えていた。

13:02

名残の紅葉が1本、ここまで裸の柿の木と緑しかなかったので、思わず足を止めて見入ってしまった。

13:02

これだけの舗装された急な下り坂というと、三坂峠の終盤の坂道を思い出す。三坂峠ではいつもものすごい負担を感じてまともに歩けなかったこともあるけれど、この道ではほとんど負担を感じない。同じくらいの勾配だと思ったけれど、三坂峠はもっときつかったのだろうか。

13:03

その先を右折すると河根の町に入っていくことは地図で確認している。下りもまもなく終了。

13:04

河根の町へ下りていく。町を過ぎれば前半の終了。

13:04

河根丹生神社に到着。向こうに鐘楼が見えるのでどうしたことかと思ったら、同じ境内に日輪寺というお寺もあった。

13:05

県道102号の交差点を渡る。
                (2)へ続く