1974年、ニューヨークでMJQのラストコンサートがひらかれた。
ダークスーツに身を包み、クールなアンサンブルで一世を風靡した人気バンドも、この日ばかりは熱く燃えたという。
録音でしかその日の様子は伺えないが、熱気の片鱗はスピーカーからも伝わって来る。
MJQ好きのお客さんは、想わぬ音源に体が揺れ動く。
隣の女性が「カリブ」を注文する。
この演奏が心に触れたのか、カクテルがお気に召したのか分からないが、一瞬口元が緩む。
一曲毎に拍手が鳴り止まない。
名手達の演奏は、際限なく感じるほど、また次の曲が始まる。
ラムベースにパイナップル。
レモンが過度な甘さをシャープに寸断する。
マスター渾身のサービスカクテル 500円
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