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近鉄奈良線・八戸ノ里(06ー4307ー0080) 火曜定休19時〜23時

コーナー・ポケットと北川潔

2012年09月03日 13時38分36秒 | 日記
懐かしい場所に、皆が集った。

かつて「loft-6」があった場所。
松本政子ママは弁天町や湊町で営業を続け、「b-roxy」と名を変えてかつての場所に舞い戻っていた。
当時まだ関学の学生だった北川潔も、熱心にベースを弾いていた。
「寝てるんか、はっきり弾きなさい!」
政子ママに𠮟咤激励されながら。

その北川も渡米して24年。
ピアノの大御所ケニー・バロンの絶大な信頼を得て、ニューヨークで活躍している。
その北川が関西に戻ってきた。



世界のトップレヴェルに達した北川のベースは、異次元の世界だ。
かつて「潔っ!」と呼ばれた男を、周囲はいつしか「北川さん」と呼ぶようになっていた。

病から見事復帰を果たしたトランペットの信貴勲次、ピアノの穂積純典、ベース枝信夫、ドラムの石川潤二がこの日のメンバー。
そこに北川と、やはりアメリカで活躍するベースのYuka Tadanoが合流した。

  

その北川が帰国したのは、西宮のコーナーポケットの、最後のライヴを務めるためでもある。
学生時代からマスターの鈴木喜一さんにはお世話になっているという。
そのマスターは5年前に他界され、今日店の灯が消える。
    (敬称略)