幻想即興酒場 草の戸

路地裏の不思議な空間

春の夜の夢の如し

2008-03-31 03:21:13 | Weblog
君も一緒にいたであろう
香りの素晴らしい梅園にて
言葉になら無い想いを・・
マヌーシュスイングをかき鳴らす
君の温かさに似た風を受け
綺麗な空に向かって

本当に君は旅立ってしまう
春がくるたびに君を思い出すだろう
君との一年がどれだけ深かったか・・・
君との会話にどれだけ救われたか・・・
君の価値観がどれだけ僕の想いを先導してくれたか・・・
僕たちにしか分からないこと

君の最後の言葉
理想像は長年変わらない
強く美しくありたい
消えいったのは正直さと優しさかな
歳を取ったら若い弱者を守るためにも
      また
取り戻さなくてはなら無いかもしれない

君の想いを受け継いでいくよ
形にできるか分からないけど

君との形が無かったように・・・
そんなのはもういやだ

愚かな僕は今更君に傾倒する

素直

2008-03-13 11:25:14 | Weblog
強がっていても
苦しみは消えない
悲しいものは悲しく
目から流れる排出物には逆らえない
苦しい…苦しい…
人にどう見られても
泣き続けようと思う
それが弱いと言うことなら
それで結構
これからも泣き続ける
泣く余裕があるとかないとかではない
素直な僕を好きになってくれた君のためだから
誰もが背負ってることではない…
誰もが抱き締めていることだから

心のチェロ

2008-03-08 13:28:56 | Weblog
自分の落ち込んだ心をごまかすために
チェロを弾く
チェロは僕に抱かれて
へたなボーイングでも
僕の胸に響きを返す
賢治さんは笑ってる
廉太郎さんは苦笑い
ベートーベンさんは怒ってる
ふと君の作ってくれた
楽譜を入れる手提げかばんを見る
心配そうに僕を見てる
大丈夫、君に聞かせる曲が完成するまで
待っててね
みんなの魂が応援してくれる


亮子へ

2008-03-02 17:27:43 | Weblog
夜の風にもたれかかる
曼珠沙華を抱えた瞳の大きな女神
天空に渦を巻く中心に佇む君の名の小さな星座
君が涙を流さないように
目の回りに執拗にメイクされた
アイシャドウを僕も塗って
天空にいる君の星座を見上げ
涙を落とさないように
強く生きていく


もう僕はどこにも行かない

君の宇宙で暮らそう…

はかりしれない長い歴史の中で再び出逢うとは感じても
もう一度正義など信じない
君の胸で眠りたい…