たまごっこ

神経調節性失神(NMS)と抗リン脂質抗体症候群,アレルギー体質。IVF-ET20回め挑戦!アラフォーです。

はじめまして

2006-01-14 14:51:40 | 不妊

はじめまして。わたしは不妊治療に奮闘中の37歳。
ただでさえ高齢でハイリスク妊娠・出産になるのに、最近自律神経系に問題があることが判明。失神→心停止の危険性がある私の身体…。この身体のままでは、もし運良く妊娠しても命の保障はないと医師に宣告されました。

ブログを通じて同じ悩み(不妊や神経調節性失神)を持つ仲間に対して、少しでも情報発信ができればいいなと思います。また皆さんからの情報もお待ちしております。
自らの希望を持ち続けるためにも、できるだけ長くこのブログを続けていこうと思っていますのでよろしくお願いします。

とりあえずこれより下の今日の記事に、今までの治療の経緯を自己紹介かたがた書いてみました。
(ブログの様式に倣い下に行くほど古い内容になります)

失神させるテスト(2006年1月11日)

2006-01-14 10:27:25 | 神経調節性失神
2006年1月11日

失神の状況を精査し病名を確定するためにT総合病院に入院して検査することになった。問診による診断では「神経調節性失神」とついていたが、治療をすすめるためには必要な検査であるという医師からの説明があったために受けることにした。
その名は「Headup Tilting Test」ひとことで言うと失神誘発試験でわざと失神させて状況を見る検査だ。失神時に心停止する危険性もあり、循環器専門の医師2名とイザという時の心肺蘇生用の機器を準備するという大掛かりな検査であった。

詳しい検査の内容はというと…
病室から車椅子に乗り検査室へ向かった。検査室にはベッドがあり、そこに横になってから転落防止用のベルトで足と胸のあたりをガッチリ固定された。うぅ身動きとれない…まるで俎の上の鯉の心境…。そこに心電モニターと血圧計を装着され検査開始。
おもむろにベッドが起き上がり起立した状態になる。しばらくそのままにされ気分はどうかと質問され何も変化ないと答えたらベットが横になった。(おそらくここで失神を誘発する薬が投与されたと思う)
再びベットが起き上がった。医師からはあらかじめ「ダメだと思ったら止めるので早く伝えるように」と言われてた。息があがってきたのは分かるが、いつもの失神前と変わらないので「まだもう少し大丈夫かな」と思っていた。
ボンヤリ目が覚めると、覗き込むたくさんの顔顔顔…。ここで初めて「あぁまた失神したんだ」と気がついた。医師からは「頑張りすぎちゃいましたね」と言われた。

病室への帰り道はベッドが迎えに来てくれた(笑)。自分では普通に歩けるのに、と思ったが安静にしなさいということなのだろう。そのまま病室まで運ばれた。

その後の診断で間違いなく「神経調節性失神」であることが言い渡された。
同時にショックなことも告げられた。医師からは「妊娠・出産を希望されているようですが、あまりにもリスクが大きすぎる。胎児のことを考えると薬の投与もできない。何かあった場合の保障がないので諦めるという道も考えたほうが良い」と言われた。

それからずっとずっと涙が止まらなかった。

たまご固まる(2005年12月24日)

2006-01-14 10:07:18 | 不妊
2005年12月24日

ふたたびSレデイースクリニックへ行く。体外受精したたまごの成育状況と今後のスケジュールを確認するためだ。
採卵したたまごは無事受精してとても優秀な状態。私の子宮内膜も厚くふかふかベットになっているので、先生曰く「このまま卵を戻せば妊娠しちゃうね」とひとこと。
しかし「妊娠中に失神すると赤ちゃんも母体もどうなるかわからないから今回はやめましょう」といわれた。たしかに危険性は理解できるので、くやしいけれど今回は見送り、胚凍結してもらうことにした。途中まで順調に分裂(8分裂まで確認)していた私のたまごは胚凍結でカチンと固められることになってしまった。

ここまでたどりつくのには長い長い道のりだったのに…目の前に立ちはだかるおおきな壁。
妊娠出産に耐えうる身体にならないと、私のたまごちゃんはベット(子宮)に戻れないのだ。
病院では涙をこらえていたが、外に出た瞬間あふれてきて止めることができなかった。

失神は病気なの?(2005年12月22日)

2006-01-14 02:03:02 | 神経調節性失神
2005年12月22日

紹介状を持ちT総合病院へ行く。
循環器内科の医師に会い今回の状況を話した。
今までにも、何度も気を失って倒れたことはあったのだが意識が戻ればなんてことなく過ごしてきたので病気だとは思ってなかった。
中学生の時にも学校で倒れたことがあり、病院で調べてもらった事がある。そこでの検査結果は特に異常は見られず、診断としては「思春期でホルモンのバランスが乱れているせいだからでしょう。心配ありません」とのことだった。しかし、それからも度々失神することがあった。満員電車で気を失ったり、食後急に気分が悪くなりトイレや洗面所で倒れたりすることもあった。

そんな私の身体だが、今までの受けた検査結果は健康そのもの。血液検査では一度も貧血と言われたことはないし、血圧もちょっと低めだが正常範囲内だった。その他の検査も良好。私が失神してしまうのは「たまたま体調が悪かったからだ」と軽く考えていた。

しかしT総合病院の医師からは「自律神経が上手く働かないために失神するのでしょう」という予想外の答えがかえってきた。もともと持っている気質が作用するらしく強いストレスが引き金になることが分かった。体質なのでよく理解して上手につきあえば何も問題ないが、もしも心停止した場合はすぐに心肺蘇生しなければ死亡(あるいは脳死)してしまう。
その治療には主に薬を使用し、場合によっては心臓ペースメーカーの装着も有効かもしれないと説明された。しかし薬の使用は妊娠初期の胎児にあたえる影響があり、危険性を指摘された。

いずれにしても精査して病名を確定しなければ治療にとりかかれないとのことで、もし治療を進めたいのであれば、もう一度来院するようにと言われその日は帰った。

でも完治する保障はないのだ。複雑な心境…。

採卵中に心停止? (2005年12月20日)

2006-01-14 01:32:01 | 不妊
2005年12月20日

毎日の注射やお薬の甲斐もあって卵が順調に成長してきたようなので、体外受精に向けて採卵することになった。

事前の検査では身体的な問題は何もなかったのだが、採卵の手術中大変な事態になった。
なんと心停止したのだ! 自分では何となく意識が遠のいていくのは分かっていたが「きっと麻酔のせいだろうな…」と思っていた。意識を取り戻したあとクリニックの先生から「失神して心停止の状況だった」と聞かされた。今回は数秒で意識が戻ったので大事には至らなかったが、先生には「妊娠中や出産時に同じ状況になる可能性があり、危険なのでちゃんと専門医に診てもらうように」と言われた。
過去にも何度か失神したことがあったが、まさか自分の心臓が止まっているなんて…最初は信じられなかった。
クリニックの先生は近隣市にあるT総合病院を薦めてくれて、紹介状を書いてくれた。これからどうなってしまうのだろう…。

体外受精にむけての(苦しい?)準備(2005年10月26日)

2006-01-14 00:30:08 | 不妊
2005年10月26日

数回の受診後すぐに体外受精することが決まり当日に向けてのスケジュールが示された。
看護婦の方が丁寧に説明してくださり、Sクリニックの印象はよかった。
その説明で「毎日欠かさず飲む薬」や、採卵直前には「毎日通院して注射を打つ」ことなどが説明された。
毎日忘れずに何かをしなくちゃならない状況はB型の私には正直キツイでも頑張らなくては。
さてこれで12月後半には胚移植をして、年明けには妊娠判定→妊娠の予定だ。そうなってくれれば良いと願う。

お仕事は12月から当分の間お休みすることにした。
立ち仕事なので身体的に負担が大きく、特に年末は忙しく休みもロクに取れない職場なので無理をしてはいけないと判断したからだ。
決してサボりたいからではない(笑)。

不妊の原因がやっと分かった(2005年10月30日)

2006-01-14 00:02:52 | 不妊
2005年10月30日

Sクリニックに初めて行ってみた。今まで妊娠に成功しなくて他の病院をいくつかハシゴしていたのだが、近所で割と評判のよいSクリニックに行くことにした。
そこでの初めての検査は卵管造影だった。
K総合病院でも同じ検査を受けたことがあるが、その時からだいぶ時間が経っているのと造影剤(ヨード)が卵管の通りを良くするためにもう一度検査することにした。
そこで初めて発覚した。先生曰く「卵管采の動きが悪いですね」とのこと。
卵管は通っていてもたまごを取り込む機能に障害があり、これが妊娠しない原因の一つであるとキッパリ言われた。
一般的には腹腔鏡などで治療するらしいのだが、私の年齢(36歳)と今までの治療歴から「今すぐ体外受精をした方がいいでしょう」と先生にすすめられた。
まだSクリニックに通院して一週間。今まで原因不明の不妊と診断されていたのでようやく一筋の光がみえてきた。
しかし、ダンナに報告したら「新しいクリニックに通い始めたばかりなのに急ぎ過ぎじゃない?」と言われてしまった…ショック。